今月の表紙と特集は「令和6年おおまち・はたちの集い」の様子をお伝えします。
■令和6年1月4日(木)
どこまでも澄み渡る青空の下、町公民館で「おおまち・はたちの集い」が行われました。
会場には真新しいスーツや艶やかな振袖に身を包んだ新成人(20歳)が集い、再会を喜びながら旧交を深める姿が見受けられました。
今回の特集では「おおまち・はたちの集い」の様子を紹介します。
■はたちの集いとは?
令和4年4月1日の民法改正により、成人年齢が18歳に引き下げられましたが、町ではこれまでどおり20歳を迎えた皆さんを祝うこととし、名称を「はたちの集い」に変更しました。
■はたちの節目を祝福
式では、水川町長をはじめ、恩師や来賓から祝福の言葉が贈られました。また、出席者を代表して楠本泰斗さんが「はたちを迎え、就職している人や学業を継続している人など立場は様々ですが、ひとりひとりが自分の行動に責任を持ち、社会の一員として常に闘志を持って前進する覚悟です。まだまだ未熟ではありますが、大人としての自覚を持ち歩んでいく決意を誓います。どうかこれからも温かい目でご指導ご鞭撻をお願いいたします」と謝辞を述べました。
その後、栗﨑愛海さんと藤井颯人さんが、はたちになった自覚と抱負について、堂々と意見発表を行いました。立派に成長した姿に、会場内から惜しみない拍手が送られました。
■おおまちのはたち2024
対象年代:2003年度(平成15年度)生まれ(平成15年4月2日~平成16年4月1日生まれ)
該当者数:71人(男性35人、女性36人)
出席者数:55人(男性25人、女性30人)
▽はたちの皆さんが生まれた2003年の出来事
全国・海外:
・六本木ヒルズがグランドオープン
・宮崎駿監督「千と千尋の神隠し」がアカデミー賞受賞
・中国で初となる有人宇宙船の打ち上げに成功
大町町:
・聖岳周辺遊歩道・森林整備、林道不動寺線改良舗装開通
・大町町地域イントラネット基盤施設整備着手
■はたちへ送る式辞
民法が改正され、令和4年4月からは、成人年齢が18歳に引き下げられました。大人としての判断力や、自己決定権を尊重し、積極的に社会参加してもらうためです。
皆さんには、新たな「権利」と共に、行動には法的、道徳的な「責任」を伴いますが、周りを見渡せば、ご家族をはじめ、信頼できる先生や先輩など、沢山の相談相手がいます。これから、人生の岐路に立ち、迷うのは当たり前です。迷ったらすぐに相談し、立ち止まり、自らを客観的に眺めるチャンスを逃さないようにしてください。その上で、徐々に知識・ルールを身に付け、トラブルに巻き込まれないよう、慎重に行動してください。皆さんには、十分な時間があります。慌てず、じっくり、無理をせず、先ずはできる事から懸命に取り組み、そして、コツコツと経験を積んでいくことが大切です。
大町町長 水川一哉
■交流会
式典後には、実行委員会の企画による交流会が行われ、お世話になった恩師への花束贈呈やタイムカプセル(10年前に書いた自分あての手紙)の開封など、子ども時代の記憶を振り返る心温まる時間になりました。
■意見発表
出席者を代表した2人の「意見発表」の一部を紹介します。
私は今、佐賀県を離れ、幼少のころから思い描いていた父の会社を継ぐという夢のため、福岡県で大学生活を送っています。
社会についての勉強過程で困難なことに直面することもありますが、それを実践している父には尊敬の気持ちが溢れます。
一方、福岡での一人暮らしをする中、実家では当たり前のようにあった温かい食事やお風呂、家事などを全て自分でやらなければなりません。それを毎日こなしてくれていた母には感謝の気持ちが溢れます。
そんな両親に、いつか親孝行ができるように頑張っていきたいと思います。
かつて同じ校舎で生活した仲間と再会し、様々な思い出を振り返りながら、小さかった頃の自分と現在の自分を比べ、改めて大人になったことを実感しております。
「成人」は一人前の大人として社会的にも認知される節目の年です。自分という軸をしっかりと持ち、責任ある行動と周囲の人々への感謝の気持ちを忘れず心配りができる、そのような大人になれるように邁進してまいります。
この先、人生を歩んでいく中で大きな壁にぶつかることもあるでしょうが、これまで支えてもらった感謝の気持ちと培ってきた力を糧に、挫けず歩んでいきます。
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