「世界糖尿病デー」は、1991年にIDF(国際糖尿病連合)WHO(世界保健機関)が制定しました。
■「糖尿病」ってどんな病気?
血液中の「糖」の濃度が慢性的に高くなる病気です。食べ物を消化吸収することによりできる糖は、「インスリン」というホルモンにより細胞に取り込まれ、体を動かすエネルギーとなります。しかし、食べ過ぎや運動不足により糖が増えすぎたり、インスリンがうまく働かなくなったりすることで、血管にあふれた糖が血管を傷つけ、さまざまな合併症を引き起こします。
○~ご存じですか?~
「糖」という言葉のイメージから甘いものの取りすぎが原因と思われがちですが、血糖はご飯などに含まれる炭水化物によっても上がります。
■糖尿病の本当の恐ろしさは全身におよぶ深刻な合併症
「血糖値が高いくらい…」と放っておくと、気づかないうちに血管や神経がおかされ、様々な合併症が起こります。代表的なものは、神経障害、腎症、網膜症で、三大合併症といわれます。さらにそれ以外にも、心筋梗塞や脳梗塞、感染症、足の壊疽なども起こります。発見されたときにはすでに取り返しのつかない事態になっていることも考えられます。合併症予防のポイントを守り、早めに対処することが大切です。また、糖尿病のその他の合併症として、「認知症」があります。糖尿病だとアルツハイマー型認知症も血管性認知症も通常の人に比べ2~4倍なりやすいといわれています。糖尿病は、生活習慣の改善で予防できます。
まずは、ご自分の糖の状態を特定健診でチェックしましょう。
○特定健診のご案内 今年度最後です!
・集団健診
日付:令和7年1月19日(日)・20日(月)
受付時間:8:45~11:00
場所:しおさい館
必要なもの:受診券、受診票、健康手帳
・個別健診(医療機関)
期間:令和7年2月28日(金)まで
2月は大変混みあいます。早めに受診しましょう。
○持っていますか?佐賀県糖尿病連携手帳
糖尿病治療中で、連携手帳をお持ちでない方は、かかりつけの医療機関、佐賀県医師会推薦糖尿病医療機関等で手に入れることができます。医師等にご相談ください。お薬ノートと一緒にいつも持ち歩きましょう。
連携手帳は、糖尿病に関わる検査結果や治療内容などを記録できるようになっているほか、日常生活での注意点、緊急時の対処法や糖尿病の分かりやすい解説が掲載されています。また、病状や回復経過にあわせて、各医療機関が連携して医療を提供できるよう、治療経過を共有する計画表としての役割があります。
問い合わせ先:健康増進課 保険係
【電話】67-0753
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