■ボランティア仲間になりませんか。
嬉野市では、生活支援体制整備事業による住民主体の支え合い活動が行われています。
この活動では、多くのボランティアの皆さんがさまざまな場所で活躍されていて、随時ボランティアを募集しています。
そこで、今回は活動の主役であるボランティアの方に、お話を伺いました。
○コーヒーを飲みながら楽しくおしゃべり元気に前向きに
嬉野地区 「オレンジカフェin嬉野老人福祉センター」ボランティア 山口サト子さん
「ボランティアをする側も楽しいんですよ。それに、ボランティアと言っても堅苦しいことではなくて、いっしょに楽しい時間を過ごさせてもらっているという感じなんです。ボランティア同士も仲良くなって、友達もできて、いいですよね」と満面の笑みで語る山口サト子さん。50代の頃、お母様の介護を経験した時に、自分の中でさまざまな思いや葛藤があったと教えてくれます。「何事も、すべては自分のためなんですね。介護もそう。母のためでも、家族のためでもなくて、自分のためになりました。ほんの少しですが、人の痛みもわかるようになったかなと思うので、同じような立場の人に、無理しないでってお伝えしたいという気持ちもあります」。
そうした経験を重ねて、山口さんがとても大切にしているのは、「いつも明るく楽しくありたい、こういう場所にも元気に出て来られるような自分でありたい」ということだそうです。「笑ったりおしゃべりして、人と人がふれあって、つながって、お互いを理解し合う。そして、みんな頑張っているんだから、自分も頑張ろうという気持ちが湧いてくる」と言います。「利用者さんも、利用者さんのご家族も、ここにボランティアに来る人も、嬉野でいっしょに無理せず楽しく生活していけたらいいですよね。誰もが前向きになれたらと思っています」。
利用者さんに「コーヒー、おいしかったよ」と笑顔になってもらえることが、山口さんの喜びなのだそうです。
オレンジカフェin嬉野老人福祉センター
利用時間:毎月第2月曜日13:00~14:30
活動内容:コーヒーや紅茶、お茶を楽しみながら語り合う
問合せ先:嬉野市社会福祉協議会 嬉野支所
○いつも笑顔いっぱい心が満たされる豊かな時間をいっしょに
吉田地区 「ふれあい茶の間」ボランティア 北島富子さん/諸岡教子さん
これまで高齢者介護の現場で仕事をしてきた北島富子さんと諸岡教子さん。そんな豊かなキャリアをお持ちのお二人は、「ふれあい茶の間」に来れば自分がいつも癒されると感じているそうです。ボランティアとしてお世話している、利用者としてお世話されているという意識ではなく、定期的に集まる楽しい仲間という感じなのだとか。
「ここでは、ずっと笑っています。ちょっとしたことでも笑顔になるんですよ。皆さん、今までの歩みがあって人生経験が豊富です。だから、ここでの時間はとても有意義で中身が濃いんですよね」と諸岡さんが話せば、「そうそう、濃いんです。とにかく利用者さんからはいっぱいパワーをもらっていて、私たちが助けられています。野菜づくり、花づくり、ものづくり。本当にいろいろなことを教わっています。冗談を言っても、皆さんが受け入れてくださるから、ものすごく心地いいんです」と北島さんが続けます。ここで出会った仲間とのつながりが深まっている様子です。
「何かできることがないかと思って入った世界だったけれど、気がつけば自分が満たされているんですよ。ボランティアに興味がある方は、ちょっと気軽に遊びに来てみませんか」と語るお二人。人はそれぞれ、時間も、年齢も、できることも違うのだから、それぞれができる時にできることをすればいい。それぞれに出番がある嬉野になっていければ嬉しいと思っているそうです。
ふれあい茶の間(旧吉田酒店)
利用時間:毎週火曜日・金曜日 13:00~15:00
活動内容:「いきいき百歳体操」「がんばるん体操」、歌唱、移動販売で買い物
問合せ先:NPO法人こだま
■生活支援体制整備事業とは?
高齢者の地域での暮らしを支えるために、心や体を健康に保つ居場所づくりやちょっとした困りごとに対応する活動を展開しています。また、地域の暮らしを支えるボランティアの皆さんの健康や生きがいづくりの応援もしています。
問合せ:嬉野庁舎 福祉課
【電話】0954-42-3306
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