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◆陶磁器業に尽力した大串音松(おおぐしおとまつ)
明治4年(1871)8月に吉田村皿屋で誕生しました。
明治29年頃伊万里の末石久次郎が当時「吉田唯一の製造家」であった大串音松の製品を主に朝鮮に輸出しました。製品には「大音製」と記されています。明治31年に末石の事業が失敗するも衰えることなく、同じ伊万里の西喜左衛門との取引が続き、朝鮮輸出を行い、吉田焼の興業に尽力し、明治43年からは吉田村会議員としても地元の発展にも大いに貢献しました。
参考文献:
・「嬉野町史」下巻 昭和54年11月発行(嬉野町史編さん執筆委員会編)
・「郡勢大観」大正15年8月発行(植松久平編/民友社出版部)
・嬉野市史窯業執筆者家田淳一著「近代以降の窯業」
問合せ:嬉野市史編纂室(嬉野市歴史民俗資料館2階)
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