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◆治水の神様となった「前田伸右衛門」
享保17年(1732)塩田津で誕生しました。土木の才があり、塩田川の洪水によって水田の土が流されて困っていた馬場下に「鳥の羽重ね」という堤防を造りました。また塩田町だけではなく、北鹿島に水が流れるように浦田川の花立水路を造り、武雄市の玉島に溜池を造り、大日村を干ばつから救ったなど数々の土木工事を行いました。大日地区では、前田神社が建てられ、11月8日に伸右衛門の肖像画をかかげた例祭が行われています。また伸右衛門は、私財をなげうって塩田学寮をつくり、教育にも力を注いだ偉大な先覚者です。
参考文献:
・『塩田町史』上巻 昭和58年10月発行(塩田町史編さん委員会編)
・『塩田昔話』平成4年8月発行(森敏治著)
・前田伸右衛門肖像画(所蔵:武雄市大日地区)
問合せ:嬉野市史編纂室(嬉野市歴史民俗資料館2階)
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