何気ない日常や風土、歴史は、その地域ならではの豊かさを創り出します。
まちで繰り広げられる「暮らし」に焦点を当てて地域の魅力を伝える「暮らし観光」。
わたしたちが普段暮らす場所を歩き、その土地に生きる人たちと知り合い、地域に対する想いやこだわりなどにふれることで、もっとまちを好きになる。そんな新しい観光が「暮らし観光」です。
今回は、嬉野のまちの魅力を再認識する取り組みとしても注目されている「嬉野暮らし観光まちあるき」をご紹介します。
■私の自慢のまち、嬉野!
嬉野市地域おこし協力隊 久野裕子(くのゆうこ)さん
大阪出身の久野さんは、3年前に地域おこし協力隊として嬉野に移住してきました。持ち前のバイタリティで嬉野を元気にする活動をしてきた久野さんが、今、力を注いでいることの一つが「嬉野暮らし観光まちあるき」です。「嬉野暮らし観光まちあるき実行委員会」のメンバーとして積極的に取り組んでいます。
「人に会いに行く、人と知り合うまち歩き。それが、『嬉野暮らし観光まちあるき』。みんなでまちを歩いて、いろいろな人とおしゃべりをしながら嬉野の素晴らしさにふれることができるイベントです。目指しているのは、移住促進、定住促進、それに、地元の皆さんに嬉野を愛する気持ちをさらに育んでいただけたらいいなと思っています。移住者の方から、知り合いができないなどの悩みを聞くことが多くあって、私にも何かできないかなという思いからこの活動を始めました。現在は、地元の方にも参加していただいていて、参加された方は、その後お店の常連になったり、お祭りのお手伝いをしたりして、皆さんとても楽しそうです。人と人がつながっていくことによって、まちはさらに魅力的になっていきますよね」と話す久野さん。この活動が、移住者と移住者、移住者と地元の人、地元の人と地元の人がつながっていくきっかけづくりになれればと考えているそうです。
「たとえば、こんなにおもしろい人がいる嬉野って最高だよねって感じられると、そこで暮らしている自分って最高だよねってなりますよね。私は、このイベントをするたびに、嬉野って最高だな、嬉野に移住してきてよかったなって感じているんですよ。。嬉野には、こんなに知ってもらいたいことがある、こんなに自慢したいことがあるというのがすごく嬉しいんです。4月末で嬉野市地域おこし協力隊の任期を終えますが、『嬉野暮らし観光まちあるき』は続けていきますので、ぜひ、いっしょに楽しんでいただければと思います」。移住してきた久野さんにとって、嬉野は自慢のまち。そんな嬉野のまちを少し視点を変えて見てみることで、新しい発見や新しい感動、新しい明日が広がっていきそうです。
■1月に行われたまちあるき~塩田津エリア~
いっしょに歩くって楽しいんですね、歩いてみて、触れ合ってみて、はじめてわかる”気づき”ってありますよね。
地域課題の解決を目指して活動する団体を対象にした令和5年度佐賀さいこう表彰(自発の地域づくり部門・協働部門)を受賞しました。
※詳しくは本紙をご覧ください。
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