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心のひろば

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佐賀県小城市

■障がい者の人権〜それでも車を停めますか?〜
人権教育指導員 菖蒲善之(しょうぶよしゆき)

身障者用駐車場のスペースがなぜ他と比べて広いのかを知っていますか?それは、ドアをフルオープンにし、車いすを横付けするスペースがないと、車いすの利用者は乗り降りができないからであり、どこでもとめられるわけではないのです。いくら身障者用駐車場を作っても、必要なときに障がいのある人が使えないのでは意味がありません。
また、歩道の点字ブロックの上に停められた自転車やバイク、歩道にはみ出したお店の看板なども、視覚障がい者にとっては大変危険です。これ以外にも、私たちの何気ない行動で障がいのある人の行動を阻害していることはないでしょうか。
障がいのある人もない人も、お互いに人格と個性を尊重し、支え合うことによって、皆が同じように暮らせる社会をつくること、それが「ノーマライゼーション」という考え方です。
障がいのあるなしにかかわらず、社会の中で平等に利益を享受し活動できる社会こそが、普通(ノーマル)な社会であるという考え方です。しかし、現実に障がいのある人は物理的、社会的障壁のために不利益を被ることが多く、まだまだ社会への参加を阻まれているという現状があります。
障がいのある人が暮らしやすい社会は、本当は誰にとっても暮らしやすい社会だと思います。事故や病気などで障がいは誰の身にも起こりえます。普段から障がいのある人の視点に立って考え行動することが、共に生きる「ノーマライゼーション」の実現につながります。

問合せ:人権・同和対策室(西館1階)〔担当:本村・森永〕
【電話】37・6136

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