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小城市立歴史資料館・中林梧竹記念館だより

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佐賀県小城市

■小城市立歴史資料館テーマ展 開催中
「戦争の記憶展1」を開催中です。日本は日清・日露戦争から第二次世界大戦の敗戦まで多くの戦死者を出しています。市内でも多くの戦死者がいらっしゃいます。今に残る戦争に関わる資料を展示し、当時の人々の思い、戦争の悲惨さを紹介します。
期間:~7月16日(日)
場所:歴史資料館 常設展示室
入場料:無料

■小城の歴史講座「松香渓(まつがたに)(松ヶ谷)焼(やき)を再考するー小城藩と磁器生産ー」を開催します
小城鍋島藩の藩製窯として、享保年間以降明和年間まで、有田南川原系の陶工によって製陶が行われました。
このことについて講座を開催します。
日時:7月29日(土) 14時~
場所:歴史資料館 研修室
講師:徳永貞紹(とくながさだつぐ)さん(佐賀県立九州陶磁文化館シニア・アドバイザリー・フェロー)
定員:先着40人程度(要予約)

■おぎの歴史探検隊
○明国に出自を持つ小城藩士
小城鍋島藩草創の侍は「八十三士」「骨切り侍」と呼ばれ、彼らは戦国時代から江戸時代初期まで龍造寺・鍋島氏を支えた武士たちでした。
その中に、葉次郎右衛門(ようじろううえもん)という武士がいました。着到(藩士の名簿)には唐人、中国人と書かれています。
その父が葉美濃守(ようみののかみ)で、中国明朝の高官でしたが北方民族の侵攻で亡命し、戦国時代山口の大内氏に仕えました。大内氏滅亡後は龍造寺隆信(りゅうぞうじたかのぶ)に登用され、小城郡今山(現佐賀市大和町)に領地を与えられ政務に参与しました。
天正12(1584)年、島原半島で龍造寺氏と有馬氏・島津氏が戦った「沖田畷(なわて)の戦い」で隆信は討ち取られ、その首は島津義久(しまづよしひさ)の元に送られました。そのとき、使者として送られた葉次郎右衛門は、島津家に対し、隆信の首の返還は無用と言い放ちました。首級(しゅきゅう)の返還を交換条件にして有利に交渉しようとしていた島津氏は当てが外れました。
慶長5(1600)年、関ヶ原の戦いが迫る中を葉次郎右衛門は伏見から江戸まで徳川家康(とくがわいえやす)について行き、鍋島氏と徳川氏との外交のパイプを絶やさずにいました。そのこともあり鍋島勝茂(なべしまかつしげ)が関ヶ原の戦いで西軍方につき、徳川家康と敵対したとき、小城出身で家康に仕えた僧侶閑室元佶(かんしつげんきつ)が仲介し赦免(しゃめん)してもらいます。
明国に出自を持つ葉氏は、二度も肥前の危機を救いました。葉次郎右衛門は、のちに小城鍋島家に仕えます。
小城郷土史研究会/著

開館時間:9時~17時
休館日:毎週月曜日・祝日

問合せ・申込み:歴史資料館 文化課(桜城館2階)〔担当:下川・永田〕
【電話】71・1132
小城市ホームページから「梧竹・歴史資料館・文化財」検索

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