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心のひろば

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佐賀県小城市

■「きらきら拍手」
人権教育指導員 小川 順子(おがわじゅんこ)

ギター片手に路上で歌う姿になかなか歩みを止めない通行人。その中に唯一、両手を「きらきら」させて立ち止まる女性がいた。
これは、今年度、小城市主催で上映した『僕が君の耳になる』という実話に基づいた映画のワンシーンです。「両手をきらきらさせる動作」は拍手の意味で手話の表現です。
この映画は、「健聴者とろう者のラブストーリー」ですが、2人が手話でやりとりする姿は周囲の好奇な視線を集めるなどリアルなシーンが描かれており、社会のさまざまな立場で考えさせられる作品でした。
手話は、手指や体、表情を使って視覚的に表現する「言葉」で、決して特別なものではありません。
この広い地球上の同じ空の下で、同じ時代を生きる私たちは、誰もがそれぞれの事情やハンディを持って暮らしています。そんな中を、人が繋がり支え合って生きていくためには、まずお互いを理解することが大切で、そこに「言葉」は欠かせないものだと考えます。
最近は、テレビドラマや映画でも手話を題材にした作品が注目されています。
手話は時として音声では届けにくい場面を一瞬で表現できる魔法のような力を発揮することがあります。そんな言葉(手話)が社会の中にもっと自然に溶け込み、いつかどこかで出会う拍手の中に、たくさんの両手が「きらきら」揺れる光景を見る日がくることを、自らも手話を学ぶ一人として願うところです。

問合せ:人権・同和対策室(西館1階)〔担当:森永・本村〕
【電話】37・6136

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