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小城市立歴史資料館・中林梧竹記念館だより

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佐賀県小城市

■佐賀大学交流事業特別展の講演会を開催しました
11月4日(土)・25日(土)に歴史資料館研修室で佐賀大学交流事業に伴う講演会を開催しました。
講師に伊藤昭弘(いとうあきひろ)さん(佐賀大学地域学歴史文化研究センター長)と三みツつ松まつ誠まことさん(佐賀大学地域学歴史文化研究センター准教授)を迎え、演題はそれぞれ「小城藩日記にみる風水害」「子年の大風とシーボルト事件」で小城の災害の歴史について語られました。

■令和5年度第3期 小城市立歴史資料館常設展示テーマ展「JR唐津線開通120年」を開催中です
JR唐津線が全線開通して令和5年で120年を迎えます。唐津線は明治32(1899)年には唐津から多久莇原(あざみばる)間が開通し、明治36(1903)年には全線が開通しました。唐津線の歴史を館蔵の写真や資料で紹介中です。
期間:~令和6年2月25(日)
場所:歴史資料館 常設展示室内
観覧料:無料

■おぎの歴史探検隊
○電気工学者・中野初子(なかのはつね)は小城の男なり〈その3〉
東京帝国大学の教授として教壇に立ち、終生、学生たちの指導に努めた中野初子。彼の最大の功績は、わが国の電気工学の次代を担う多くの人材を育てたことです。豪放磊落(ごうほうらいらく)で酒を愛した初子は、学生たちにも慕われたようで、明治32(1899)年に工学博士号を授与された際は、彼らからお祝いに肖像画が贈られました。また、大学教授としては家が質素だったため、門人たちが金を集めて立派な書斎を寄贈したのだとか。
そんな初子ですが、名前にまつわる数々の逸話も残しています。学生時代に級友の藤岡市助(ふじおかいちすけ)と出かけた実習旅行で、宿帳に「市助」「初子」と書いて、駆け落ちと間違われた話。東京の赤坂に住んでいた頃、入口の表札を見て寄付金の強要に来た連中が、ヒゲの男が出てきたのでスゴスゴ退散した話などが伝わっています。
明治44(1911)年、初子は電気学会の第3代会長に就きました。しかし、3年後の大正3(1914)年2月14日、酒を愛しすぎた故か55歳で死去。故郷の小城にちなみ「桜岡(おうこう)」と号して漢詩をたしなんだ恩師をしのび、門人たちは『桜岡遺稿』という本を編纂(へんさん)しました。(終)
小城郷土史研究会/著

開館時間:9時~17時
休館日:毎週月曜日・祝日・12月29日(金)〜令和6年1月4日(木)・9日(火)

問合せ・申込み:歴史資料館 文化課(桜城館2階)〔担当:下川・永田〕
【電話】71・1132
小城市ホームページから「梧竹・歴史資料館・文化財」検索

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