■友からの報告
世界の平均気温は上昇し、各国で豪雨や干ばつといった異常気象が報告されています。特に近年、大型で強い台風や線状降水帯による豪雨災害が発生し、猛暑の日が増えるなど、地球規模での気候変動を身近に実感しています。
私の高校時代のクラスメートに牛津町出身の土井敏邦(どいとしくに)君がいます。彼は以前国際ジャーナリストとして中東のパレスチナ問題を取り上げて、長年現地で取材をして活躍していました。
日本に帰ってからは、東日本大震災と福島の原発事故で被災された人々や地域を長期にわたって取材して、映画化までしています。
その彼から、パレスチナにあるガザ地区で取材を続けてきた時代の友人で現地ジャーナリストからの報告書をまとめた冊子が送られてきました。題目が「ガザからの報告 現地で何が起きているのか」でした。ニュースではなかなか報道されない現地の人々の声が書いてあり、読んでいくうちに本当に胸が締め付けられる思いになりました。
ガザの人々は今、水も電気もなく食料も不足し、通信も移動もできず、麻酔の無い状態での手術や薬もなく安全が保障されない状況に置かれています。
家族を奪われ、人々は疲れ果て、ほとんどうつ状態におちいっているとのことです。まさにこの戦争は「人間を破壊している」といわれています。
私たちはこの日本で平和に暮らしていますが、ロシアとウクライナ、イスラエルとパレスチナなどではこの21世紀に現実としてすべてを破壊する戦争が起こっています。
それらのことをいろいろと考えていると、私たちの住んでいる日本、私たちが暮らす地域、私たちの周りにいる人々、そして自然や歴史全てに感謝して生きていきたいと思っています。
小城市長 江里口秀次
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