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おぎの歴史探検隊

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佐賀県小城市

■石造物の3D計測
歴史的遺構遺物は市内に数多く点在しています。社寺の奥に安置されているものもありますし、資料館で展示されたり、収蔵庫に貴重なものとして室内に保存・保管がされていますが、多くは屋外や野外に置かれています。これらの中から、重要なものは国や県・市で文化財に指定され、行政が保存・保護を担っていますが、文化財に指定されるのは一部であり、歴史的な遺産の多くは市民の皆さんには十分に知られていない状況にあります。
特に、野外にある未指定の文化財は数多く、地下に埋まっている遺跡は別にしても、石造物は皆さんの周りに普通に点在しています。鎌倉時代や室町時代に石造物は増加していきますが、特に江戸時代になり地域の経済力が増すとともに、その数は増していきます。
数多くある石造物については少なくとも戦国時代までのものは網羅的に調査をする必要があると考えますが、それでもかなりの数があります。江戸時代以降のものは「地域において必要なものを対象」に限定的に調査するにしても、かなりの数です。
石造物の調査にあたって、これまでは、観察・記述と写真が記録資料でしたが、近年は写真データを基にした3Dデータ化を行うことが個人レベルでも可能となってきました。3Dデータ化はレプリカ作成でも有効な方法となっていますし、他の物との比較検討でも有効なものとなっています。
有形の文化財については、この3Dデータ化は文化財の保存・保護を行う上で欠かせない手法となっています。(終)

小城郷土史研究会/著

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