10月は防犯月間です 犯罪を未然に防ごう!

3／40

詐欺、車上荒らし、空き巣、自転車泥棒、犯罪の魔の手があなたを狙っている…

■10月は防犯月間です。防犯に関する知識をつけて犯罪を未然に防ごう!
▽犯罪件数の増加
今年8月末時点の犯罪の発生状況は、佐賀県内で2271件、有田町内は25件と前年よりも増加傾向にあります。(前年は県内2207件、うち町内2件)
特にニセ電話詐欺の被害が甚大で被害総額は、3億300万円まで上ります。

▽ニセ電話詐欺って?
ニセ電話詐欺とは、身分を偽った人が電話やメールを利用し、相手を信用させ、金銭を騙し取る詐欺行為のことです。警察や役場を名乗り金銭の振り込みをさせたり、評論家をかたり投資を持ちかけたりなど様々な方法で金銭を要求してきます。
県内では今年8月末時点で98件の被害があり、過去10年で最も多い被害件数となっています。町内でも発生していますのでご注意ください。

■多様化するニセ電話詐欺
▽架空請求詐欺
「未払い料金を払わなければ裁判になる」などと脅し、電話やメールで金銭をだまし取る手口

▽キャッシュカード詐欺盗
「あなたの口座が犯罪で利用されているのでキャッシュカードの交換が必要」などと言い、暗証番号を聞き出したり、カードを盗み取る手口

▽オレオレ詐欺
家族などを名乗り、「お金がなくて生活できない」などと心配させ金銭をだまし取る手口

▽還付金詐欺
「還付金があるため手続きをお願いします」などと言い、ATMを操作させ金銭をだまし取る手口

▽防犯のポイント
・1人で判断せず必ず誰かに相談する。
・知らない番号からの電話にはでない。
・役場や警察がATMの操作などを依頼することはない。

現在、金融商品詐欺(投資関連)が多発しています。電話やインターネットなどで、投資の話を持ちかけられた場合は詐欺の可能性が高いです。これ詐欺じゃない?と思ったときは1人で考えずに家族や身近な友人、消費生活センター、警察にご相談ください。
有田町消費生活相談毎週火・木(要予約)【電話】0955-46-2114
伊万里警察署有田幹部派出所【電話】0955-42-2201

■その他の犯罪
ニセ電話詐欺のみならず、空き巣や自転車・オートバイの盗難などにも注意が必要です。今年7月には車上荒らしが町内で発生しました。これらの犯罪の対策としては鍵をかけることがとても大切です。また、家の中に人がいる場合でも侵入され金品が盗まれる事例もありますので、在宅中でも鍵をかけるようにしてください。
犯罪から身を守るためには、日々の心がけが大事です。防犯に関する知識を身に付け、意識を高めましょう。

■SNSを利用した詐欺
SNSやマッチングアプリを利用した詐欺が増加しています。SNSなどでやりとりを重ね、仲良くなったところで、恋愛感情や親切心につけ込んで現金や暗号資産などを騙し取ります。次のような〇〇すぎる話をしてくるアカウントは詐欺の可能性があります。メッセージのやり取りを続けるのではなく、即ブロックしましょう。

▽即ブロック
おいしすぎる話：絶対に儲かる投資を教えます
おかしすぎる話：この口座にお金振り込んで
甘すぎる話：愛してる。あなたは運命の人
早すぎる話：早く結婚しよう。指輪を送るから送料負担して

■防犯インタビュー　防犯スペシャリストのお二人にお話をお聞きしました
▽伊万里警察署生活安全課課長　中溝康義さん
生活安全課は、ストーカーやDV(ドメスティックバイオレンス)、虐待への対応や防犯の広報活動による犯罪の未然防止を行っています。
現在、県内でニセ電話詐欺が多発しています。電話でお金の話が出た場合は必ず、詐欺の疑いをもってください。そして落ち着いて周りに相談してください。NTT西日本では、70歳以上の方へナンバーディスプレイの無償化を行っています。知らない番号からの電話には出ないことがとても有効です。ぜひご活用ください。
有田町は県内でも犯罪発生件数が少ない町ではありますが、まったく犯罪がないわけではありません。いつどこで犯罪に遭うかは分かりませんので、常に防犯意識をもって生活してください。

▽陶都有田自主防犯ボランティア連合会会長　原田一宏さん
陶都有田自主防犯ボランティア団体連合会は、犯罪の機会を与えない環境づくりのため防犯パトロールを行っています。また各行政区ごとなどに見守り隊があり、総勢291人の隊員が日々子どもたちの見守り活動を行っております。
皆さまは「ながら防犯」を知っていますか。散歩をしながら、買い物をしながら、洗濯物を干しながら、など日々の活動に防犯の視点を取り入れて生活をすることです。1人ひとりが小さな異変に気付くことで未然に犯罪を防ぐことができます。
地域の付き合い、コミュニティを大切に、地域全体で有田町の安心・安全を守っていきましょう。