姉妹都市・マイセンのニュースやドイツ風ビネット(コラム)をお伝えします。
■子どもたちが盛り上がる「シュールトゥーテ」
マイセン市内の5つの小学校では8月に入学式が行われました。日本では4月に新しい学年がスタートしますが、ドイツでは8月や9月にスタートするのです。入学式で一番盛り上がるのは、新入生が事前にもらっていた「シュールトゥーテ」(お菓子の袋)を開ける時です。
マイセンがあるザクセン州の習慣として、入学前の園児たちが、とても小さなシュールトゥーテを受け取り、園の中にある「お菓子の木」にぶら下げます。シュールトゥーテは木にぶら下がっている間に成長していき、卒園のお祭りである「お菓子袋の祭り」で、とても大きく、中身もたくさんに成長したシュールトゥーテを卒園生が受け取ります。(※実際には先生たちが、小さいシュールトゥーテと、中身が詰まった大きいシュールトゥーテを入れ替えています)袋の中には、たくさんのお菓子、文房具、おもちゃや少しのお金が入っており、子どもたちはこれを持って大事な入学式に臨むのです。
私たちアリタ・マイセン友好協会は、9月にマイセンで開催されるワイン祭りに有田町代表団がいらっしゃるのをとても楽しみにしています。もしかしたら日独の連携として、今後は有田町でもこのシュールトゥーテが始まるかもしれませんね。
▽PROFILE カイ・レオンハ-ト
ニックネームはレオ。1965年マイセン市生まれ。自営業のアーティスト、デザイナー。マイセン・有田友好協会の共同設立者兼会長。マイセン市の芸術と文化賞の受賞者、ボランティアの有田マイセン友好大使。
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