有田町の国際交流員、テオマン・アラス・エロヌさんのコラムです。
■有田小学校でのメモリアルな時間
ご存じの方もいるかもしれませんが、姉妹都市45周年を記念して11月20日から25日までマイセン訪問団が有田町に滞在しました。
その中の一番のイベントが有田小学校とドイツの「アリタ小学校マイセン」との間で行われた姉妹校協定の調印式でした。児童たちの発表は素晴らしく、訪問団のメンバーは有田小学校での体験に感動し、その後行われた校内見学でも充実した時間を過ごしました。特に、児童たちが給食当番や、掃除を全員が責任感を持って仕事を行う姿に、非常に感銘を受けました。ドイツの学校では、通常は清掃会社が掃除をしますし、食事は児童たちが家庭から弁当を持参するため、友達の食事をサポートすることがないからです。
他にも「アリタ小学校マイセン」のパトリス・ヒュプシュ校長先生は、両校の教科内容がほぼ同じであることに親しみを覚えた一方で、日本では教師や校長が定期的に異動することに驚いていました。ドイツでは、教師や校長は定年まで同じ学校で勤務していくことが一般的だからです。
ヒュプシュ校長先生は、今回の訪問で得た経験から、この姉妹校関係をより推進していくために頑張りたいと意気込みを語っていました。今後はさらに両校間のグローバルな意識を育むべく、オンライン交流や共同アートプロジェクトといった文化交流が続々と計画されています。
姉妹都市交流はまだまだ発展していきます。次回の周年事業でも、きっと素晴らしいものが見れるでしょう。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>