◆「佐賀の方言II」
前回の話が意外と好評で、第2弾!
「つんのうていく」はついて行く、ふざけるのは「とごゆっ」、からかうような仕草は「めずっ」、櫛田宮のみゆき大祭の太神楽で獅子の鼻先で鼓舞するように舞う二人の童のことを「めずり」と言いますが同義語かなぁ。
そして魚の幼児語は「べーべー」、佐賀では鯛も小魚も「べーべー」ですが、なぜか神埼は鯛以外「ジージー」です。
お湯がガンガン沸いている状態は「すったんたぎい」しよっけん「ちかっと」水ば入れんばて、おばっちゃんの「おらびよらす」(叫んでいる)。
可愛いは「やあらしか」空腹は「ひだるか」怖いは「えすか」恥ずかしいは「ちゃあがつか」毎度は「ごっとい」騒がしいは「ぎゅうらしか」。
今、「はい」を「ない」とか「なぁい」と返事する人は皆無ですが、その昔佐賀では「はい」は「ない」、もちろん「無い」の意味ではありません。
ひとりでなんとなく寂しいとき「とぜんなか」と言いますが、とぜんは徒然、あの徒然草と同じ意味で…。佐賀の方言も古語が残って素敵です。
季節が進み、さすがの猛暑も落ち着いて来て、朝夕は「すびぃすび」すっごとなりました。もうすぐ「ひやかぁ」「こうぼのすーすすっ」ごとなります。
皆さま「ぎゃあけせんごと、ゆうじんして」(風邪ひかないように用心して)日々お過ごしください。「そいぎぃ」
文化財観光案内専門員
執行 真知子
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