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教育長コラム

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佐賀県神埼市

◆『夏の思い出、朝のカブトムシ取り』
教育長 末次 利明

4年前には、新型コロナウイルス感染症などありませんでした。それまでも、いろいろな感染症がありましたが、日々の生活でここまで行動が制限されたものはありませんでした。コロナ感染症は、完全に終息したわけではなく、感染症の位置づけが2類相当から5類感染症に移行しました。これからは、コロナ感染症の感染対策を実行しながら、いろいろな行事やイベントなどが再開され、開催については『通常の開催に戻すのではなく、コロナ禍の中で有効だった方法を取り入れることが必要だ』という考えの基に開催していくことが大切であると思います。
さて、私が子どもの頃(昭和30~40年代頃)は、夏休みの朝は日曜日を除いて、毎日ラジオ体操があっていたように記憶しています。朝の6時に起き、眠そうな顔をしてラジオ体操のある公民館に行っていたのを覚えています。ラジオ体操があるお陰で早起きができていたと思います。
私は、ラジオ体操の帰りによくカブトムシやクワガタがいるどんぐりの木を見に行っていました。どんぐりの木は、堀の近くに立っていました。ある日、いつも通り、帰りにどんぐりの木を見に行き、正面から木を見てもカブトムシやクワガタがいなかったので、小さな枝をつかんで木の裏の方を見たときに、つかんだ木の枝が折れて、体ごと堀に落ちてしまいました。泳ぎはできたので溺れませんでしたが、着ている服が全部濡れてしまいました。幸い、履いていたスリッパもそのままの状態でした。
堀から上がり、全身ずぶ濡れで自宅に帰りました。家に着くとすぐに母に見つかりましたが、母は一言「何ば朝から泳ぎよっとね(泳いでいるの)」と言いました。私は、黙っていました。普通であると怒られると思いますが、今考えると心配すると言うより、大変おおらかな時代だったなと思います。
また、私たちの子どもの頃、夏休みは川(城原川)で泳いでいました。泳ぐときには、泳いでいるという印のためか、川の土手のところに旗を立てて泳いでいました。川でしっかり泳いだ後は、川底にいるシジミを捕っていました。時には、シジミを捕りながら川の上流へ上っていくこともありました。捕ったシジミは、家に持ち帰り、味噌汁などに入れてもらったりして食べていました。今の時代に考えると、大変危ないことをしていたと思います。
さて、現在の子どもと昔(昭和40年代頃)の子どもの生活は大きく変化しています。昔に比べて、現代は物が豊富で便利にはなりましたが、車社会の中での交通事故の増加、学校の中まで侵入する不審者の存在、インターネットによる犯罪など、今の子どもたちの周りには、危険なことがたくさんあります。そのような中で、神埼市の子どもたちを守るために学校・家庭・地域が協力・連携することが大切です。この三者が一体となって子どもたちを守り育てていかなければならないと思います。

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