診療所だより

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◆睡眠障害について
いったん入眠したら途中起きることなく、8時間ほどして目が覚め、心身ともにすっきり感のある睡眠は理想的でしょう。すべての動物は睡眠します。脳が健常に機能するためには、睡眠は不可欠です。睡眠障害はいろいろな病気を引き起こす原因にもなると言われています。

◇不眠の原因
・若い人は、夜勤や夜更かしなどのため生活のリズムが乱れ、不眠の原因になっていることが多い。また、精神的ストレスが多い場合や、うつ病では不眠になります(逆に、不眠が続くとうつ病になるともいわれています)。
・高齢者では不眠を訴える人は非常に多い。そもそも脳が老化すると、睡眠が浅くなり、中途覚醒が起こりやすくなります。
・原因として多いのが、泌尿器科的疾患(前立腺肥大症や過活動膀胱など)です。頻尿が生じ、不眠となります。
・活動力が低下し、家の中でゴロゴロして毎日を過ごしているような人は、適度な疲れが不足して、夜間に眠りづらくなります。
・寝る前の飲酒も尿が近くなって不眠の原因になります。飲酒は就寝の3～4時間前までに終えるべきでしょう。
その他に不眠の原因は無数にありますが、はっきりしないことも多いです。

◇睡眠障害の治療
まずは睡眠障害の原因があれば、その治療をすることです。
睡眠薬は確かによく効きますが、まれに副作用があります。寝ていた時に、急に起きだして夢遊病のような異常行動が出ることがあります。特に高齢者では注意が必要です。
私も1年前から睡眠薬のお世話になっています。おかげで快適に眠れていて、非常に助かっています。最近は副作用の少ない新しい睡眠薬も出てきています。
睡眠障害が重症であれば、睡眠専門医や精神科医などに診てもらうという選択肢もあります。

国民健康保険脊振診療所　牛島　幸雄

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