市長コラム

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◆先人に感謝
11月は、先人の皆さんに感謝する2つの行事がありました。1つは「戦没者追悼式」、そして、もう1つは「神埼小学校創立150周年記念式典」です。
毎年、終戦の日を迎えるたびに、二度と戦争を起こしてはならないと願うのは、皆さんも同じではないかと思います。私もその一人です。戦後79年の歳月が経過し、市民の約9割が戦後生まれとなり、凄惨な戦争の記憶が薄れていっていることを思うと、何とか風化させないようにしなくてはと思います。そして、風化させない1つの形が「戦没者追悼式」であると私は考えています。先の大戦で大事な命が失われたことを思うとき、この平和な社会が維持できていることに、先人の皆さんへの感謝の気持ちが尽きることはありません。
2つ目は「神埼小学校創立150周年記念式典」。この式典においても、先人の皆さんの思いを強く感じました。150年前の明治7年は、まだ明治維新期の混乱期です。佐賀では、佐賀の七賢人の一人である江藤新平が関わった佐賀戦争(教科書では「佐賀の乱」と記されている)が起こった時期です。その時期に、地域の子ども達の学びの場として神埼小学校が創立されたことを思うと、先人の皆さんは、いかに教育が大事であるかということを分かっておられたのだと思います。歴史を紐解くと、神埼市内にはその後も女学校が設置されたりしていますし、現在も、神埼高校や神埼清明高校、さらには、西九州大学があることなどを考えると、神埼が教育熱心な地域であるかが分かります。
これからも先人の思いに感謝するとともに、その思いを継承し、市政運営を行ってまいります。