◆~人権が尊重される社会をめざして~
人権は誰にとっても身近で大切なもの
すべての人間は生まれながらにして自由であり、かつ、尊厳と権利において平等であるとする「世界人権宣言」が国際連合で採択されてから、今年で76年。この機会に人権の大切さについて考え直してみませんか?
◆世界人権宣言
あらためて読んでみよう
◇世界人権宣言とは
すべての人が人種、皮膚の色、性別、宗教、社会的出身などを理由に、差別を受けることがないと初めて公式に認めた宣言
「世界人権宣言」は、第二次世界大戦の反省から、平和を実現するためには世界的な人権保障が必要であるとして、1948年12月、国連総会において採択されました。
すべての人間が差別を受けることなく人間として尊重され、自由であり、平等であると定めており、国際社会の基本的ルールの大きな柱となっています。日本では、12月4日から10日の人権デーまでの一週間を「人権週間」と定め、広く人権の大切さについて啓発を行っています。
◆社会におけるさまざまな人権問題
・女性
・こども
・高齢者
・障がいのある人
・部落差別
・アイヌの人々
・外国人
・感染症
・インターネット上の人権侵害
・性的マイノリティに関する人権
・震災等の災害に伴う人権問題
◆人権週間を迎えて
・佐賀地方法務局 人権擁護課長 飯塚 美香氏
今年は、世界人権宣言が国際連合総会で採択されてから76周年になります。宣言の第1条には、「すべての人間は、生まれながらにして自由であり、かつ、尊厳と権利とについて平等である。人間は、理性と良心とを授けられており、互いに同胞の精神をもって行動しなければならない」と述べられています。
しかしながら「人権の世紀」といわれる21世紀に入り、既に20年以上が経過している現在であっても、従来から課題となっている、こども、女性、高齢者、障がいのある人や外国人などに対するさまざまな人権問題に加え、部落差別やハンセン病患者・元患者やその家族に対する偏見や差別といった人権問題が依然として根深く残っています。
さまざまな人権問題を解決するためには、多様性を尊重するとともに、全ての人々がお互いの人権や尊厳を大切にし、生き生きとした人生を送ることのできるよう、人権問題を「誰か」の問題ではなく、自分や自分の身近な人の問題として捉え、人権を尊重した行動をとることが大切です。
◆市の取り組み
◇神埼小学校で人権の花運動を行いました
・人権の花運動とは
子どもたちが協力して花を育てることで命の大切さを実感し、その中で優しさと思いやりの心を身に付けてもらうことを目的とし、隔年ごとに市内の小学校を対象に佐賀・武雄人権啓発活動地域ネットワーク協議会(佐賀地方法務局、佐賀人権擁護委員協議会、神埼市)が花苗などの贈呈を行っています。
・神埼小学校4年生がこの運動に取り組んでいます
今年度は神埼小学校4年生の児童たちが総合的な学習の一環で人権の花運動を行っています。10月29日には人権擁護委員などが小学校を訪問し、花苗の贈呈や児童たちとの苗植え作業を行いました。
今後は12月の花の鑑賞会に向け、友達と協力して水やりなどの活動に取り組んでいきます。
学校へお立ち寄りの際は、児童の皆さんが上手に植えたお花をぜひご覧ください。
◇相談パートナーの人権擁護委員を知っていますか
・神埼市には8人の人権擁護委員がいます
人権擁護委員は、法務大臣から委嘱を受けた民間のボランティアです。人権に関する悩み・心配事などの相談や、人権意識を醸成するための啓発活動を行っています。
現在、全国の各市町村に約14,000人の委員が配置されています。本市では、8人の人権擁護委員がそれぞれの経験を活かしながら日々活動しています。
秘密は守られますので、気軽に相談してください。
※詳細は本紙をご覧ください。
◆人権に関する相談窓口(無料)(秘密厳守)
◇みんなの人権110番
平日8:30~17:15
【電話】0570-003-110
◇こどもの人権110番
平日8:30~17:15
【電話】0120-007-110
◇女性の人権ホットライン
平日8:30~17:15
【電話】0570-070-810
◇行政・人権相談
【電話】37-0088
日時:
・市役所(本庁)…原則第3月曜日13時~16時
・千交流センター…原則第2火曜日13時~16時
・脊交流センター…原則第2金曜日9時~12時
問い合わせ:総務課 秘書広報係
【電話】37-0088
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