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「水の郷かんざき」再生へ 市民会議が運動推進

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佐賀県神埼市

神埼市は、脊振山系に源を発する城原川、田手川が南北に貫流しており地形上、水に恵まれています。
市内には、400年程前に佐賀農業の礎を築いた治水事業家「成富兵庫茂安(なりどみひょうごしげやす)」の手によって作られた施設が今も残り、肥沃な水田地帯を潤しています。また、仁比山地区では約390年の伝統を誇る「神埼そうめん」の麦製粉が、城原川の水を利用した水車により盛んに行われ、全国的にも稀な一大水車団地が築かれていました。
平成4年から6年頃には水車群を復元した水辺環境整備やクリーク地帯を活用した公園整備などの水を活かした取り組みが行われ、平成7年3月には、国土交通省が「水の郷」に認定しました。
しかしながら、土地改良事業によるクリークの統廃合や近年における市街化の進展による水路系統の変化などにより、一部の地域では水路の荒廃や水質の悪化が進行しており、現在では、かつての「水の郷」としての風情が失われつつあります。
このため、市内の水環境の保全および美しい自然の保持を図り、一体となって河川・水路を再生する市民運動を展開することを目的に「神埼市水の郷再生市民会議」を設立し「水の郷かんざき」を取り戻し、更には、地域の活性化に繋げるための取り組みを推進しています。

◆今後の取り組み
7月:水を愛する週間、河川清掃
9月:河川清掃
10月:市民ツアー
※日程が決まり次第、HPへ掲載します。

●神埼市水の郷再生市民会議会長 五十嵐 勉(いがらし つとむ)(佐賀大学名誉教授)
河川やクリークは、時に氾濫して甚大な被害をもたらしますが、飲料水・生活用水・農業をはじめとする地域の産業を支えてきました。住民は、洪水の被害を抑え、そして水を多様に利用する暮らしの文化を育んできました。多様な生態系の保全を含めた「水の郷」の再生に向けて、市民による参加と協働の取り組みが必要です。
市民会議の活動に対する多くのご理解と協力に期待します。

◆馬場川親水公園河川清掃活動にご協力をお願いします
市を代表する河川のひとつである馬場川親水公園の清掃を実施します。美しい河川を取り戻すため、奮ってご参加ください。
日時:7月13日(土)17時~(1時間30分程度の作業予定)
場所:馬場川親水公園(神埼市役所旧庁舎跡地)
注意事項:汚れても良い服装で、軍手などを持参ください。

問い合わせ:都市計画課 都市計画係(神埼市水の郷再生市民会議事務局)
【電話】37-3874

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

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