■同和問題を正しく知って 差別のない明るい社会を~みんなで築こう人権の世紀~
県は、県民の同和問題への理解と認識を深め、早期解決を図る目的で、平成3年度から8月を同和問題啓発強調月間と定め、啓発に関する事業を集中的に実施しています。人権とは、誰もが生まれながらにして持っている権利であり、幸せに生きるためにはなくてはならないものです。この機会に、同和問題について考えてみましょう。
○同和問題とは
同和問題は、日本の歴史の中で作られた身分差別により、一部の人が長い間、経済的、社会的、文化的に低い状態に置かれることを強いられ、日常生活でさまざまな差別を受けるという日本固有の人権問題です。現在も自分の能力や人柄とは関係なく、生まれた場所やそこに住んでいるという理由だけで、結婚や就職、日常生活で差別を受けることがあります。
○差別はなくなっていない
部落差別に苦しむ人々が人間としての平等を願い、1922年(大正11年)に採択された日本初の人権宣言と言われている『水平社宣言』から100年以上が経過しています。しかし、令和元年に行った市民意識調査では、同和問題で起きていると思う人権問題として『結婚問題で周囲の反対を受ける』という回答が6割を超え、また、同和地区出身の人との結婚について『本人の意思を尊重する』は7割弱にとどまるなど、誤った偏見が残り続けることで全面的な差別解消には至っていません。
○「そっとしておく」「知らなければよい」で差別はなくなるのか
「同和問題はそっとしておけば、自然になくなる」という人もいます。しかし、同和問題を知らない人が、インターネットや人づてに誤った情報を信じてしまうことで、正しい判断ができず、新たな差別を生むことにつながりかねません。
私たちは、間違った情報をうのみにしないことや、不確実な情報を安易に拡散しないことが求められます。「そっとしておく」ことでは差別はなくなりません。市は、今後も学習会や研修会を開催するなどして啓発を続けていきます。
○差別をなくそう
現在の社会には、同和問題をはじめさまざまな人権問題が存在します。私たちは、身近な生活の中で差別問題と関わっています。同和問題は、知識としては分かっていても、いざ身近なこととなると、世間体などを理由にして正しい判断ができなくなることがあります。
同和問題は『差別される人』の問題ではなく『差別する人』の問題です。私たち一人一人が自分自身の問題として考え、誤った認識や偏見に惑わされず、差別を見抜く心を養いましょう。
『人権・同和問題に関する市民意識調査』
市と市教育委員会が、令和元年9月に実施した『人権・同和問題に関する鳥栖市民意識調査』に基づき作成したものです。〔調査対象〕無作為二段階抽出の市民2,000人(回収率:33.9%)
■「人権・同和問題啓発コーナー」の開設(パネル展示)
・市役所1階エントランスホール
※閉庁日は除く
8月1日(木)~30日(金)、8時30分~17時15分
・サンメッセ鳥栖1階ホール
※休館日は除く
8月1日(木)~16日(金)、9時~22時
・市立図書館
※休館日は除く
8月16日(金)~30日(金)、10時~18時
■企業研修や各種団体研修にも人権・同和問題を取り入れてください
本市の社会教育指導員を派遣します(無料)。パワハラ・セクハラ・LGBT問題も研修できます。詳しくは生涯学習課へ。
■同和問題講演会を開催
日時:8月19日(月)13時30分~(開場13時)
場所:市民文化会館小ホール
演題:「一緒に考える」ということ~私たちは「部落差別」にどう向き合っていくか~
講師:三木幸美さん(公益財団法人とよなか国際交流協会事業主任)
その他:入場無料。事前申し込み不要です
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■本人通知制度を実施しています
住民票の写しなどを、本人などからの委任状を持参した代理人や第三者に交付したときに、希望する本人に交付の事実をお知らせします(事前登録が必要)。
登録できる人:鳥栖市に住民登録または戸籍がある人(除票、除籍を含む)
通知する内容:証明書を交付した年月日、証明書の種類と通数、請求者の区別(代理人・第三者の区別)
対象となる証明書:住民票の写し、住民票記載事項証明書、戸籍の附票の写し、戸籍謄本(とうほん)・抄本(しょうほん)(除票、除籍を含む)
登録に必要なもの:
・本人通知制度登録申込書
・本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)
・代理人の場合は委任状と代理人の本人確認書類
問い合わせ:市民課
【電話】0942-85-3581
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問い合わせ:生涯学習課
電話0942-85-3694
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