◆6[摂津(神戸・阪神)] ガイドの詳しい解説付きツアーで命を守る術を身に付ける
―ひょうごフィールドパビリオン 2025年大阪・関西万博に向けたSDGs体験型プログラムを紹介―
人と防災未来センターは、震災を経験した語り部による体験談から臨場感あふれるVR(仮想現実)をはじめとする最新のデジタル技術を取り入れた展示まで、多様なプログラムを通して阪神・淡路大震災の被害と復興の歩みを知り、災害時に命を守る方法について学べる施設です。ひょうごフィールドパビリオンのプログラムとして昨年12月、「スペシャルガイドツアー」を始めました。ガイドの案内の下、最短60分からのコースを組み、限られた時間でもポイントを押さえて巡ることができます。地震発生時の避難行動のトレーニングや震災直後のまち並みの実物大ジオラマなどを通じて災害の状況を具体的に知ることで、より深く考える機会になれば。これまで来館したことがある人も、改めてツアーに参加して新たな気付きを得ていただけるとうれしいです。
(人と防災未来センター事業部運営課長 森川徹さん)
・コンビニで地震が発生したらどうするか、体験しながら考えるコーナー。まずは、倒れそうな物から離れて買い物かごなどで頭を防御し、揺れが収まるまで身を低く保ちましょう。
・「震災直後のまち」のジオラマ展示では、ガイドが懐中電灯で照らしながら発生直後のまちの様子を説明します。
・「震災を語り継ぐ」のコーナーでは、語り部が自らの経験を生の言葉で伝えます。
◇防災クイズ
「クエスチョンキューブ」ではクイズ形式で防災の知識を学ぶことができます。
問題:商店街を歩いている時に緊急地震速報が鳴りました。どちらを選びますか。
・A そのまま道の真ん中にとどまる
・B 近くの商店の軒先に入る
(正解は紙面下に掲載)
◇人と防災未来センター スペシャルガイドツアー
日時:1月13日(土)、14日(日)、17日(水)、2月17日(土)、3月17日(日)の午前・午後1回ずつ(開催時間はホームページ参照)
場所:人と防災未来センター(神戸市中央区脇浜海岸通1-5-2)
定員:各回10人程度
料金:無料(入館料一般600円、大学生450円、70歳以上300円別途必要)
※毎月17日は入館無料
申込み:前日までにホームページで要予約(定員に空きがあれば当日でも参加可能)
問合せ:同施設
【電話】078-262-5050【FAX】078-262-5055
「ひとぼう」検索
◆7[但馬] 人と人がつながる空間を 医師が立ち上げた図書館
誰もが健康に自分らしく暮らすには医師として地域に出ていき、人々に寄り添い医療を身近に感じてもらうことが、自分にできることだと気付き、医療関係者仲間と始めたのが「YATAI CAFE」です。移動式の屋台でコーヒーを振る舞い、世間話や健康相談など地域の人との対話の場として月に1度のペースで行ってきました。さらに常設でできることを考え、豊岡駅通商店街にシェア型図書館の「だいかい文庫」を開設しました。定額の利用料で誰でもオーナーになれ、好きな本を並べて貸し出し、販売します。交代制の店番では、利用者と雑談するなど思い思いに過ごします。生きがいにつながるような居場所を目指しています。店番の経験が復職のきっかけとなった人や図書館での地域の人との交流で目標を持てた若者もおり、手応えを感じています。悩みを抱えている人、孤独を感じている人、仲間をつくりたい人など多様な人が出会い、つながりを持てる場所として守っていきたいです。
(医師・(一社)ケアと暮らしの編集社 守本陽一さん)
・2020(令和2)年12月開設の「だいかい文庫」。本を出会いのきっかけに仲間の輪が広がっています。
・「YATAI CAFE」は現在も年に1度ほど開催しています。
・心理的、社会的な問題を含め総合的に診療する総合診療医として働く守本さん。
問合せ:(一社)ケアと暮らしの編集社
豊岡市中央町6-1
【電話】050-3551-3779
「だいかい文庫」検索
防災クイズの答え:A(落下物などの危険があるため、建物からは極力離れ、かばんなどで頭を守りましょう)
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