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旬トピ! ~Timely Topics in HYOGO~(1)

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兵庫県

◆1[淡路]江戸時代から続く伝統の技〝幻のそうめん作り″を体験(今月の表紙)
―ひょうごフィールドパビリオン 2025年大阪・関西万博に向けたSDGs体験型プログラムを紹介―
南あわじ市内11カ所の製麺所で製造される淡路島手延べそうめんは、国内流通量の1%にも満たない上に各社が独自に販売していることから、幻のそうめんといわれています。昔ながらの手作業で延ばす麺は細くてこしがあり、のど越しの良さが自慢です。天保年間(1830年~44年)、福良の漁師だった私の祖先が伊勢参りの帰りに奈良県「三輪そうめん」の技法を持ち帰ったのが始まり。雨が少なく冷たい季節風が吹く気候はそうめん作りに合い、漁業者の冬場の副業として広まりました。プログラムでは、生地を引き延ばして麺状にする作業などを体験してもらいます。これを機に、淡路島のそうめんを多くの人に知ってもらいたいです。
(淡路手延素麺協同組合理事長 金山守良さん)

・箸で上下にさばきながら麺を細く延ばす門干し工程。柏木製麺では全製造工程を昔ながらの手作業で行っています。
・箱詰め作業も体験。上箱に絵付けでき、プレゼントに最適(別途1,500円で販売)。
・天候などにより練り具合や塩水量を調整した生地を、2本の管に8の字に掛け、寝びつで熟成。建物と一体型の寝びつは淡路島特有の形状です。
・土曜、日曜限定で流しそうめん体験も可能(別途1人前700円、2人以上から)。

◇幻の淡路島手延べそうめんを知る旅
対象:小学5年生以上(箱詰め作業は4年生以下も可能)
場所:(有)金山製麺(南あわじ市福良乙604-2)
定員:10人まで
料金:1人3,500円(5束入り1袋の土産付き)
※その日に体験したものは持ち帰れません
※そうめん製造期間(9月~4月)外の5月、6月は淡路島ぬーどるやひやむぎの製造体験、7月、8月は箱詰め作業体験のみ

申込み・問合せ:前日までにで同社へ
【電話】0799-52-0268【FAX】0799-52-3868

◆2[丹波]丹波篠山育ちの黒豆が多種多様なスイーツに!
丹波篠山市では、日本一の生産量と質を誇る黒豆の収穫シーズンを迎えています。おせち料理の定番のイメージが強い黒豆を年中おいしく食べてもらいたいと、市内28店とコラボし、「丹波篠山黒豆スイーツフェア」を実施しています。産地証明付きの市内産を条件に、大粒を丸ごとぜいたくに使ったり、皮にしわや傷があるものをきな粉にして活用したりと、オリジナリティーあふれるパンやスイーツがそろいました。
(丹波篠山市観光協会 今井めぐみさん)

◇インスタグラムキャンペーン
「2025(令和7)年3月10日(月)まで」
対象店で食べた黒豆スイーツの画像をInstagramに投稿すると、抽選で10人に黒豆を収穫後の枝やさやなどを使用したリサイクル素材100%のオリジナルエコタンブラーなどが当たるキャンペーンも展開中です。
参加方法:Instagramで同フェアのアカウント(@love_kuromame)をフォローし、対象店で食べた黒豆スイーツの画像を「#丹波篠山黒豆スイーツフェア2024」のハッシュタグを付けて投稿

問合せ:丹波篠山市観光協会
【電話】079-506-1535【FAX】079-552-3561

◆3[摂津(神戸・阪神)・丹波]17年前の発見が新種の恐竜と判明
2007(平成19)年に丹波篠山市の篠山層群で発見された化石が新属新種の植物食恐竜と判明し、「ササヤマグノームス・サエグサイ」と名付けられました。発見者で地元の地学愛好家の足立洌さんに、市内の地層の特徴や発掘の魅力について聞きました。
(取材・文 本紙編集部)

◇足立洌(あだち・きよし)さん
1943(昭和18)年生まれ。83年に当時の篠山町(現丹波篠山市)内の高校に転勤し、篠山層群に興味を持ち化石を調べるように。2004(平成16)年に定年退職後は、調査に注力。06年には、友人と共に「タンバティタニス・アミキティアエ(丹波竜)」の化石を発見した。

Q.篠山層群の特徴は。
約1億1,000万年前の貴重な地層で、同時代の陸の地層が残っている場所は全国でもほとんどないといわれています。比較的軟らかい地質のため、発掘しやすいという特徴もあります。

Q.今回の発見について。
見つけたのは上顎と歯です。米国の原始的な角竜類と近縁であることが分かり、当時は大陸がつながっていたことを裏付ける発見といえます。また、発掘したエリアからは、腐食しやすく化石になりにくい小型の脊椎動物の化石も出てきました。状態の良い化石が残っているのは、当時その辺りが極めて穏やかな流れの湖沼であったためではないかと思っています。

Q.発掘の魅力とは。
地層に隠れていた化石を見つけた時の喜びは格別です。化石は、恐竜が生きた時代の環境や大陸の状態など、過去の地球の様子を知る手掛かりになります。当時の恐竜の姿や生態を想像することで、生きた証しや生命の神秘も感じられます。

Q.今後の目標は。
篠山層群は貴重な自然遺産なので、そこから学んでもらえるよう、次世代に自分の体験や知見を伝えていきたいです。恐竜を身近に感じて化石に興味を持ち、次なる発見者が現れることを切望しています。

・ハンマーやのみを使って慎重に削りながら発掘します

◇企画展「ヒプノヴェナトル~眠る狩人の発見~」
篠山層群で発掘された別の化石が今年7月、新属新種の肉食恐竜に認定され、「ヒプノヴェナトル・マツバラエトオオエオルム」と命名。県立人と自然の博物館では、産出化石一式とパネルを展示しています。
日時:2025(令和7)年1月13日(月)(祝)まで
場所:県立人と自然の博物館(三田市弥生が丘6)

問合せ:同館
【電話】079-559-2001【FAX】079-559-2007

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