◆1[摂津(神戸・阪神)] 近代建築の巨匠が手がけた館で自然との調和を感じてください(今月の表紙)
―ひょうごフィールドパビリオン 2025年大阪・関西万博に向けたSDGs体験型プログラムを紹介―
ヨドコウ迎賓館は1918(大正7)年、米国の建築家フランク・ロイド・ライトの設計を基に、弟子の遠藤新と南信の実施設計、工事監督により24年完成しました。当初は山邑酒造(株)(現在の櫻正宗(株))の8代目当主、山邑太左衛門の別邸として使われていましたが、実業家に売却され、その後47(昭和22)年に(株)淀川製鋼所が購入。74年には国の重要文化財に指定されました。ライト建築の特徴は、自然との調和です。建築当時この辺りは緑豊かな住宅地として知られ、当館も山の稜線を生かして建てられました。館内も、応接室は天井に照明がなく、36の小窓から光と風を取り込むようになっています。大きな窓を額縁に見立てて外の風景を絵画のように楽しむこともできます。他にも随所にライトのこだわりが詰め込まれているので、細部までじっくり観察してみてください。2025(令和7)年春からは、芦屋市と協力してライト建築とSDGsの関係を学べるひょうごフィールドパビリオンのプログラムを展開する予定です。(同館館長 岩井忠之さん)
・応接室に設けられた大小の窓。季節や時間帯によって見える景色や入り込む光が少しずつ異なり、自然を身近に感じることができます。
・窓や扉などには葉をモチーフにした銅板の飾りが施されています。
・「壁や柱など随所に四角い形が用いられているのもライト建築の特徴の一つです」と話す岩井さん。
・山肌に沿って階段状に建てられています。
場所:芦屋市山手町3-10
日時:4月6日(土)までは月曜、木曜以外の10時~16時(入館は15時30分まで)
※4月7日(日)以降は水曜、土曜、日曜、祝休日開館
料金:一般500円、小・中・高生200円
問合せ:ヨドコウ迎賓館
【電話】0797-38-1720
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◆2[県全域] ボランティア活動でまちをきれいに 必要な物資は支援制度の活用を
ひょうごアドプトは県が管理する河川や道路、海岸などの区域を養子に、ボランティア団体を里親に見立てて縁組みし、清掃・美化活動を支援する制度です。軍手やほうきなどの作業用具や花の種、安全ベストといった資材類を提供し、万が一に備えて保険にも加入します。現在、県内全域で自治会、ボランティアグループ、サークル、企業、学校など386団体が参加。団体は随時募集しており、近隣の土木事務所で受け付けています。暮らしている地域がきれいであり続けるよう、活動に参加しませんか。(県技術企画課)
◇活動団体の声
上小倉かけはし会代表 飯谷茂誠さん
丹波市柏原町上小倉地区では、40年ほど前から老人会で美化活動をしており、引き継ぐ形で約20年前に会を発足しました。60代後半から70代までの地域住民30人ほどが所属しています。市内の国道176号沿いの約50mを活動区間に、年2回の花壇の植え替えと、不定期で除草作業を展開。制度を活用して苗の提供を受け、5月上旬は夏の草花、年末はハボタンを彩りの良い花壇になることを想像しながら植えています。昨年8月には、道路愛護等に功績のあった団体として知事感謝状を頂きました。作業日は会員が元気にしていることを確認し合う貴重な機会でもあります。これからも継続していき、新しいメンバーが興味を持って入ってきてくれるとうれしいです。
問合せ:県技術企画課
【電話】078-362-9282【FAX】078-362-4433
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