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旬トピ!~Timely Topics in HYOGO~(3)

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兵庫県

◆7[摂津(神戸・阪神)]パラ陸上のトップ選手が神戸に集結 世界最高峰の戦いをぜひスタンドで
―ひょうごのSDGs 県や県内の企業・団体が進めるサステナブルな活動を紹介―
5月17日(金)から、東アジアでは初の「世界パラ陸上競技選手権大会」が神戸市で開催され、世界約100の国と地域から約1,300人のパラアスリートが集まります。競技の魅力や見どころなどをオリンピアンで大会アンバサダーの小林祐梨子さんに聞きました。
(取材・文 本紙編集部)

Q.いつからパラ陸上に興味を持つように。
6年前、視覚障害のあるランナーから伴走者との信頼関係について教わったのがきっかけです。伴走者は普段の練習からランナーと一緒に走り、レース中、周りの状況を伝えるのはもちろん、ランナーの息遣いや伴走ロープの感触から何を求めているかを感じ取り、「手の振りを大きくしようか」「ペースアップしようか」などと声をかけます。その姿はまさに一心同体。神戸大会では点字入りのメダルが伴走者にも贈られます※。
※予選から決勝まで1人の伴走者で競技した場合のみメダルを贈呈

・ランナーと伴走者(黄色のビブス着用)は1本のロープでつながっています。

Q.注目している選手は。
走り幅跳びの山本篤選手。2008(平成20)年の北京パラリンピックからずっと第一線で活躍し続けている、まさにレジェンドです。

Q.読者にメッセージを。
世界レベルの選手を見られる貴重な機会です。スタート前のランナーから伝わってくる緊張感や、ジャンパーに手拍子を送る時のスタンドの一体感などは生観戦でしか味わえません。ぜひ、会場へ足を運んでください。

◇世界パラ陸上がさらに楽しくなる 小林さんお薦め観戦ポイント
・パフォーマンスを最大限に引き出す用具
競技用の車いすや義足には軽くて丈夫なカーボン繊維強化プラスチックが使われるなど、用具の進化は目覚ましく、それに伴い各種目の記録も向上しています。車いすや義足を体の一部のように使いこなすアスリートに注目です。

・視覚障害のジャンパーを支えるガイド役
視覚障害者の跳躍競技では、「コーラー」と呼ばれるガイド役がかけ声や手拍子で助走や踏み切りのタイミングを伝えます。選手が思い切りジャンプできるのはコーラーへの信頼感があるからです。

※競技スケジュールやチケットの購入方法等は公式ホームページで確認してください

◇神戸2024世界パラ陸上競技選手権大会
日時:5月17日(金)~25日(土)
場所:ユニバー記念競技場(神戸市須磨区)
「神戸世界パラ陸上」検索

◆8[県全域]人生のパートナーとして認め合う二人を証明します
―ひょうごのSDGs 県や県内の企業・団体が進めるサステナブルな活動を紹介―
4月1日、兵庫県パートナーシップ制度がスタートしました。互いを人生のパートナーとして認め合った二人が継続的に協力し合うことを約束した関係である旨を届け出ると、県は受理証明書を交付してそれを証明します。制度導入の目的は、婚姻が認められていない性的マイノリティー(少数者)のカップルなどの日常生活の困り事や不安の解消です。受理証明書を提示することで、行政や民間のさまざまなサービスを利用しやすくなります。届け出の方法や利用できるサービスなど、詳しくは県ホームページで確認してください。
(県人権推進室)

◇利用できるサービス
・公営住宅への入居
・公立病院での面会、手術の同意等
・携帯料金の家族割引
・クレジットカードの家族カードの申し込み など

◇多様性について学び続けよう
・病院での困り事が軽減
婚姻しているとできることや受けられる保証がありますが、婚姻が認められていないカップルにはそれがありません。例えば一生を共にすると決めた相手が手術を受けるとなった場合、同意書にサインしたいと思ってもできないときがある。でも、今回の制度で対応してくれる病院が増えたのは良かったと思います。病気やけがで気弱になっている時に別の不安があるのは、本当にきついですから。
また現段階では、住んでいる地域の人に自分たちの関係を知られたくないカップルもいます。そういった人にとっては、居住地以外に窓口ができたことは大きいです。

・いつかは同性婚が認められる世の中に
ただ、パートナーシップ制度だけで終わらせてはいけません。いずれは同性婚が認められる世の中になってほしい。そのためには、もっと多くの人が「人を好きになることに同性も異性もない」と認識することが大切です。重要なのは、一人一人の個が大切にされること。当事者も周りの人たちもみんなが、多様性について学び続けてほしいと思います。

Like myself代表 前田良さん
「女性」として生まれ、20歳で性別不合と診断を受ける。その後パートナーと出会い、戸籍を「男性」にして結婚。AID(非配偶者間人工授精)により子どもを授かる。Like myselfの代表として性に悩んでいる人などの情報交換・相談の場を提供しているほか、全国で講演活動を展開。県のLGBT相談窓口の相談員としても活躍中。

[LGBTとは]
L=レズビアン(女性の同性愛者)、G=ゲイ(男性の同性愛者)、B=バイセクシュアル(両性愛者)、T=トランスジェンダー(性同一性障害を含む、心と出生時の性別が一致しない人)など性的マイノリティーの総称

問合せ:県人権推進室
【電話】078-362-9135【FAX】078-362-4266
「兵庫県パートナーシップ制度」検索

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