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旬トピ!~Timely Topics in HYOGO~(2)

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兵庫県

◆3[県全域]16回目のヒマラヤ登山を終えても登山に「ベテラン」という言葉はありません
60年のキャリアを誇る神戸市在住の登山家、重廣恒夫さんは国内外の高峰に挑み続ける傍ら、市民向けの登山教室で講師を務めています。登山の魅力や夏山の注意点などを聞きました。(取材・文 本紙編集部)

◇重廣恒夫(しげひろ・つねお)さん
1947(昭和22)年生まれ。高校時代から登山を始め、大学卒業後は(株)アシックスに勤務しながら、77年に世界2位の高峰K2に日本人で初めて登頂、96(平成8)年には日本百名山を当時最短の123日で連続踏破するなど、数々の記録を打ち立てる。現在は安全登山の普及啓発や若手登山家の育成にも取り組んでいる。2023(令和5)年度県スポーツ賞を受賞。

Q.最近の登山活動は。
4月から6月にかけて北西ネパールを700km踏査しました。16回目のヒマラヤ登山でしたが、登山家の辞書に「ベテラン」という言葉はありません。何度も登ったことがある山でも、天候の急変や雪崩の発生など毎回状況は異なるので、わずかな油断も禁物です。

Q.登山の魅力は。
私のスタイルは探険的登山といって、地図から目的の山を選び、頂までのルートを考えます。一般の登山道ではなく、やぶをかき分けたり沢を登ったりと道なき道を進み、計画通りに登頂できた時の達成感は格別です。

Q.登山教室の講師を務める理由は。
安全登山を啓発し、自立した登山者を養成するためです。例えば、六甲山は登山道の分岐ごとに道標が立っていますが、それだけを頼りにしているうちは得るものは少ないです。登山は自分で責任を負うスポーツであり、まず地図の見方とコンパスの使い方をレクチャーします。自分の位置を把握することが遭難防止につながるからです。

Q.夏の登山で注意することは。
一番は熱中症対策です。できるだけ日陰を歩いて適切に水分を取ること。熱中症にかかると、ふらつく、言葉が出づらくなる、息が荒くなるといった症状が出るので、仲間同士、常に互いの様子に気を配りましょう。

県のホームページから夏の登山を安全に楽しむための手引き(注意事項、持ち物リスト、登山計画書等)をダウンロードできます。

問合せ:県スポーツ振興課
【電話】078-362-9446【FAX】078-362-4022

◆4[播磨]さいれん坊主を手に100人が練り歩く火祭り行事
たつの市の中垣内地区では、毎年8月14日に井関三神社で、翌15日には恩徳寺で火祭り「さいれん坊主」が行われます。夕刻になると、地元の子どもからお年寄りまで約100人が、竹ざおの先の丸い灯籠に火をともしたさいれん坊主を掲げて、太鼓を先頭に地域を練り歩きます。社寺に到着すると境内を約30分間、鐘や太鼓の音に合わせて円を描くように回り続けます。起源は諸説あり定かではありませんが、江戸時代中期の恩徳寺の記録や縁起絵巻に、この行事を指すと考えられる記載があり、今年3月に県の無形民俗文化財に登録されました。これからも地域の伝統行事が受け継がれることを願っています。
(たつの市立埋蔵文化財センター館長 義則敏彦さん)

・独特な形状のさいれん坊主。中には願い事やイラスト入りのものも。

問合せ:たつの市立埋蔵文化財センター
【電話】0791-75-5450【FAX】0791-75-0353
「さいれん坊主」検索

◇兵庫県登録無形民俗文化財
昭和初期以前から伝わる祭りや行事を保護し、未来に伝えるため、2021(令和3)年度に登録制度を開始。登録されることで地域活性化につなげます。現在は9件登録。

問合せ:県教育委員会文化財課
【電話】078-362-3783【FAX】078-362-3927

◆5[県全域]夏のレジャーは安全第一で 緊急時には空から駆け付けます
県や市町の消防職員など30人で構成する兵庫県消防防災航空隊・神戸市消防局航空機動隊は、防災に特化したヘリコプターで市町の消防署の要請により救助や消防活動、災害対応・対策などに当たります。2023(令和5)年度の出動件数は399件で、そのうち94件が山岳救助でした。夏は自然の中での遊びが楽しい季節ですが、軽装で登山に行き遭難する、マリンスポーツ中に漂流するといった事例が多数あります。事前に天候を確認する、立ち入り禁止の場所に近づかない、単独行動は避けるなど、基本的な安全対策を心がけて夏のレジャーを楽しみましょう。
(兵庫県消防防災航空隊・神戸市消防局航空機動隊 消防士長 山中龍一郎さん)

・救命救急士の資格を持つ山中さん。「助けを求める人を命懸けで救う仕事に誇りを持って取り組んでいます」
・現場では約30mの高さから専用装置で降ります。
・ヘリコプターには操縦席以外の座席はありません。操縦士2人、整備士1人、航空救助係3人が乗り込み、消火の際は水が600ℓ入るバケツをつり下げて消火活動を行います。
・所有するヘリコプター3機の内2機は、出動できる状態でスタンバイ。50時間に一度、整備士が機体の点検を行います。

問合せ:県消防保安課
【電話】078-362-9824【FAX】078-362-9915
「兵庫県消防防災航空隊」検索

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