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旬トピ!~Timely Topics in HYOGO~(3)

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兵庫県

◆6[但馬]人気のクールスポットにARガイドサービスが登場
1973(昭和48)年に閉山した生野銀山では350kmに及ぶ坑道のうち、1kmを観光用に公開しています。坑内の温度は年中13度で一定しており、夏場は涼を求めて訪れる人もいます。江戸期の手掘りから近代のダイナマイトや削岩機による採掘まで、超スーパー地下アイドル「銀山ボーイズ」のメンバー(マネキン)が作業の様子を再現しています。今春にはAR(拡張現実)を活用したガイドサービスを導入し、エレベーターや巻き揚げ機など5カ所に設置した二次元コードをスマートフォンで読み取ると、メンバーによる解説動画が見られます。
((株)シルバー生野代表 髙山孝一さん)

・ARガイドの画面。メンバーがユーモアを交えながら見どころを解説します。
・坑内は常に13度。見学には1時間かかるので、冷えが気になる人は羽織り物の用意を。

問合せ:史跡 生野銀山
【住所】朝来市生野町小野33-5
【電話】079-679-2010【FAX】079-679-2755
「生野銀山」検索

◆7[摂津(神戸・阪神)]全国初の県立劇団として地域に根差した活動続け30年
県立ピッコロ劇団は、県立尼崎青少年創造劇場(ピッコロシアター)を本拠地として、1994(平成6)年に設立された全国初の県立劇団です。翌年発生した阪神・淡路大震災では避難所となっている小学校を回り、グラウンドで子どもたちに向けた激励公演を実施。以降も地域に寄り添い続け、一般向けの公演以外に、県内の小学校を巡演する「ピッコロおでかけステージ」や中学生を招待しての「ピッコロわくわくステージ」、幅広い世代向けの「ファミリー劇場」なども行ってきました。近年では、障害者を対象とした字幕付き、音声ガイド付き公演や、外国人が地域に溶け込むためのワークショップなど、社会のニーズに応じた取り組みも展開しています。
(ピッコロシアター劇団部長 田窪哲旨さん)

・阪神・淡路大震災時の避難所での激励公演「ももたろう」では、子どもたちと相撲を取る場面も。

◇「さらっていってよピーターパン」セット券(一般+高校生以下)を3人にプレゼント
※12月21日(土)県立芸術文化センター(西宮市)公演分
応募方法は本紙7面へ

問合せ:県立ピッコロ劇団
【電話】06-6426-8088【FAX】06-6426-1943
「ピッコロ劇団」検索

◆8[播磨]住民と移住者が一体となり有機農業で地域おこし
―ひょうごのSDGs 県や県内の企業・団体が進めるサステナブルな活動を紹介―
市川町笠形地区では、地域づくり協議会「笠形オーガニックファーマーズ」が有機農業を軸にしたまちおこしを進めています。有機農業の先駆者で同会会員の牛尾武博さんに、本紙読者編集員で同会の有機農業体験スクール生でもある尾道真理子さんが話を聞きました。(文 本紙編集部)

Q.笠形オーガニックファーマーズ結成の経緯は。
私はこの地区で1983(昭和58)年に有機農業と養鶏を始めました。求めに応じて農法を教えるうち、自然豊かなこの場所で有機農業がしたいと移住してくる人が増え、2016(平成28)年、就農者や地域住民、町職員などと共に結成しました。

Q.活動内容は。
有機農業体験スクールを開講して有機栽培のノウハウを伝えたり、多品目の野菜を育て、直売会で有機野菜のおいしさを知ってもらったりしています。とりわけ「笠形コーン」は、行列ができるほどの人気です。

Q.ここでの栽培方法は。
牛尾農場では、近隣で生産された小麦や米ぬか、おからなどを発酵させた飼料を鶏に与え、そのふんを肥料にし多品目の野菜を育てる有畜複合の有機農業を行っています。

Q.有機農業の良い点は。
人間はもちろん、自然や生き物など環境にも優しい点です。近年、農薬などの影響で田畑や川の生き物が激減しており、危機を感じています。自然に寄り添った農業がもっと各地に広がればと思います。

・2022(令和4)年、有機農業体験スクールに入った尾道さん。
・崩れゆく生態系を危惧する牛尾さん。
・現在、協議会に所属する農家は6軒、有機農業体験スクールでは約20人の受講生が学んでいます。後方は「笠形コーン」の畑。

問合せ:笠形オーガニックファーマーズ
【電話・FAX】0790-27-9292
「笠形オーガニックファーマーズ」検索

◇取材を終えて
害虫対策として害虫が増える時季を避けて栽培を行う、畑を一時的に水田にするなどの工夫について伺い、有機農業の奥深さを改めて感じました。有機農業の作物は味が濃くておいしいことを多くの方に知っていただきたいです。(尾道)

◇有機農業に関する県の取り組み
・生産者が消費者とのつながりを強化するための交流や広報に要する費用の一部を補助
・有機酒米を使用した県産日本酒の商品化を支援
・学校給食での県産有機食材の利用を促進
・地域での有機農業塾の開催を支援

問合せ:県農業改良課
【電話】078-362-9210【FAX】078-341-7733
「兵庫県 有機農業を含む環境創造型農業」検索

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