■「人権文化をすすめる市民運動」中央大会
8月4日(日)、赤とんぼ文化ホールで、千人を超える参加を得て、「人権文化をすすめる市民運動」中央大会(市・市教育委員会・市民主化推進協議会主催)が盛大に開催されました。
オープニングアトラクションでは、御津中学校吹奏楽部による情感と迫力あふれる素晴らしい演奏が響き渡り、会場全体を魅了しました。
記念式典では、まず山本実市長が「人権問題が多様化・複雑化する中、本日の大会を通じて、たつの市の人権文化あふれるまちづくりの推進が一層図られることを祈念します」と、根本親良民主化推進協議会会長からは「新たに制定された条例も活かしながら、今後もすべての市民の人権を大切にする民推協活動を皆さんと共に進めていきます」と、それぞれ挨拶がありました。
人権作品(ポスター・作文・標語)の入賞者表彰に続き、作文の部で市長賞を受賞された3名の作文朗読がありました。小宅小学校6年前田夏穂さんは、車いすに乗る姉と家族で出かけた時の周りの人たちの温かい言動から、「誰もが生活しやすい社会には、環境や整備だけでなく、相手の思いや願いに気づいたり理解したりする心のバリアフリーが大切だ」と、新宮中学校1年柳原志帆さんは、家族との会話から男女の偏った思い込みについて考え、「男だから、女なのにという考えが頭に浮かんだ時は立ち止まって考えてみる。そうすると、性別に関係なく、その人らしさが見えてくる」と発表しました。龍野高等学校2年児島凪咲さんは、同性に好意を寄せる友人と、今の社会を見つめる中で同性愛や同性婚について考え、「誰も傷つくことなく自分らしく生きていける社会にするためには、お互いを認め合い、理解を深め、尊重することが大切である」と述べ、それぞれの人権に対する思いや考えに会場から大きな拍手が送られました。
記念講演では、公認心理師・LGBTアクティビストで元タカラジェンヌの東小雪さんから、「LGBTQを理解する~多様な性を考える~」と題して、ご自身の生い立ちや体験を通して、マイノリティの人が抱える悩みや日常における困難さ・現状などを話されました。そして、「アライ(性的マイノリティを理解し支援する人)の輪が広まって欲しい」と語ってくださり、多様性を認め合う社会が、誰にとっても生きやすい社会だと再認識できました。
問い合わせ先:人権教育推進課
【電話】64・3182
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