■あれ?と感じたらまず相談をしてみよう
▽認知症チェックリストでサインに気づこう!
・直前にしたことや話したことを忘れてしまう
・同じことを何回も言ったり、聞いたり、したりする
・置き忘れやしまい忘れが増え、いつも探し物をしている
・知っているはずの人やものの名前が出てこない
・つじつまの合わない作り話をする
・以前に比べ、ささいなことで怒るようになった
・おしゃれや清潔感など、身だしなみに気をつかわなくなった
・今まで好きだった趣味などへの興味や関心がなくなった
・外出したり、人と会うのをおっくうがり、嫌がる
▽寺坂梨沙(てらさかりさ)さん 三田市地域包括支援センター 認知症地域支援推進員
「あれ?」と感じたら地域包括支援センターやもの忘れ相談を活用してほしいです。「今はまだ大丈夫だから困った時に連絡する」と話す人が大半ですが、認知症の経過は個人差が大きく症状もさまざま。今後の暮らしについて見通しを立て、備えるためにも早めの相談をおすすめしています。
また、日頃から自身の生き方や考え方を周囲に理解してもらえるよう伝えておくことが、自分らしい生活を少しでも長く続けることへとつながります。
本人が相談を嫌がり、周囲が困っているケースもよくあります。この場合も、どのような対応をすべきかを一緒に考えます。「迷惑をかけたくない」と本人や家族だけで抱えこむのではなく、ぜひ地域包括支援センターの認知症地域支援推進員や、かかりつけ医などへお気軽にご相談ください。
▽もの忘れ相談
日時:第1・第3木曜(6年1月は第2・3木曜)(1)14時~、(2)14時40分~、(3)15時20分~
対象:市内在住で認知症に関する相談をしたい本人・家族・関係者
申し込み:三田市地域包括支援センター
【電話】559-5941
▽地域包括支援センター
高齢者の暮らし全般を支える相談窓口。全センターに「認知症地域支援推進員」を配置し、認知症に関する相談に応じています。場所などの詳細は本紙掲載2次元コードからご確認ください。
広野・本庄地域包括支援センター【電話】568-5777
藍地域包括支援センター【電話】568-3900
ウッディ地域包括支援センター【電話】553-1077
三輪北・小野・高平地域包括支援センター【電話】560-3080
フラワー地域包括支援センター【電話】553-3600
三田市地域包括支援センター【電話】559-5941
■1人で抱え込まないで仲間とつながろう
▽介護者交流会に行ってみよう
「どのように介護したらいいの?」「接し方が分からない」「介護している仲間が欲しい」など、認知症の家族を介護する中での困りごとや悩みをみんなで分かち合う会です。
日時:第2木曜13時~14時30分(6年1月は第2水曜)
対象:認知症の家族を介護している人
場所:総合福祉保健センター
申し込み:三田市地域包括支援センター
【電話】559-5941【FAX】559-5707
▽伴野忠生(ばんのただお)さん 介護者交流会参加者
妻の介護中、娘の紹介で介護者交流会に参加。実際に行ってみると、「私だけじゃなかった」と知り―「自分のやっていることが間違いかも」という不安も解消でき、安心しました。
参加者は毎回10人ほど。さまざまな話を交わし、経験からアドバイスをしたり、悩みを共有します。「話をしたらすっきりした」と言われると、参加してよかったなと感じます。ここに来ることで、抱えている不安を少しでも減らして帰ってほしいです。
認知症を1人で抱え込まないでほしい。「1人でなんとかしないと」と周りに壁を作らないことが大切。私も、医師や訪問看護師だけでなく、近所の人にも相談し支えてもらいました。交流会をきっかけに、相談や支援の場につなげ、みんなで見守り支え合える環境が広がってほしいです。
大切なのはつながること。ちょっと寄るだけでもいいので、気軽な気持ちで来てほしいですね。
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