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兵庫県三田市

■theme 三田の秋祭り、無形民俗文化財
市が「無形民俗文化財」に指定する秋祭りのうち3つを紹介します。人々が日常生活の中で生み出し、伝承してきた祭りは、歴史に触れることのできる貴重な機会です。(祭りの詳細は市HP)

▽加茂神社「稲引(いなひき)・樽引(たるひき)」(9月30日)=加茂(かも)=
加茂の神が子神のため稲束を持ち去ろうとしたところを村人に見つかり、逃げ込んだ社殿でお詫びに酒をついで回ったことが由来と言われる、非常に珍しい奇祭です。稲引は「加茂の火祭り」とも呼ばれ、稲束を結びつけた担い棒を中心に、円を描くように走りながら、暗闇でたいまつを打ち付け合い火の粉を上げる姿は勇壮です。

▽三輪神社「波宇也(はうや)踊り」(スポーツの日の前日)=三輪(みわ)=
昔々、神社を襲った盗賊を撃退した白い大蛇への感謝のため、好物のカエルの跳ぶ姿を取り入れた舞を村人たちが納めたのが始まりと言われています。踊りの道具を収める箱に「文政(ぶんせい)八年」(1825年)と書かれており、江戸時代後期には踊りが奉納されていたことがわかります。踊り手は「6人衆」と呼ばれる地元住民たち。締太鼓とササラの2種類の楽器で拍子をとりながら、前後・左右に跳びはねるように舞ったあと、円になり「ホーホー」と声を掛けながら時計回りに回ります。最後に、1人ずつ「蛙跳び」といわれる舞を納めます。

▽高売布(たかめふ)神社「千本搗(づ)き」(10月7日)=酒井(さかい)=
「初党(ういとう)(初頭・産党)」と呼ばれる、その年度に生まれた子どもの父や結婚した男性が、カシの木でできた6尺(約2メートル)の竪杵(たてぎね)で餅をつきます。太鼓のリズムに合わせ「礎場搗歌(いしばづきうた)」を歌いながらつき、最後に、つきあがった餅を天高く掲げて奉納します。

◎今年初党を務めた北中誠也(きたなかせいや)さん=十倉(とくら)=
家族の幸せを祈願しながらつき、掲げました。生まれ育った場所で、幼い頃に参加した神事にわが子と参加できるのがうれしいです。

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