市民活動推進プラザ あなたの活動を応援します!(2)

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■chapter2　まちを彩るはじめの第一歩
きっかけは何でもいい、好きなことや興味のあることから、まずは始めてみませんか
「自分のまちで何かしたい!」「何かできることは?」そんな思いを持ち、活動する人たちが三田市にはいます。今回は協働事業提案制度を活用し、活動を続ける3団体に話を聞きました。
※採択団体の提案事業内容は市HP(本紙掲載2次元コード)でご覧ください。

〔団体×地域〕
自分たちのためではなく、みんなのために

▽ミラクルウィッシュさんだ女子防災部　益田紗希子(ますださきこ)さん
今回、私たち「さんだ女子防災部」は地域の子育て世代に防災を知ってもらうため、親子の防災啓発活動と地域とのマッチングを探っていたところ、市民活動推進プラザから紹介され、志手原(しではら)校区地域づくり協議会と防災イベントを協働で開催できました。
初めてのチャレンジでしたが、互いにミーティングを重ね、ビジョンの共有を図ることができ、地域の協力が得られ、当日は約300人も参加。大きな組織での進め方など、地域との関わり方を学べ、私たちにとって大きな財産であり、成長の糧になる経験となりました。
次は、地域の課題解決などで恩返しができれば。私たちの活動が地域に寄り添い、一緒に歩んでいける、信頼できるパートナーでありたいです。

▽志手原校区地域づくり協議会会長　西田孝夫(にしだたかお)さん
・団体と協力することで活動の幅が広がる
校区住民を対象とした防災に関する取り組みを検討していた時、市民活動推進プラザからミラクルウィッシュとやってみないかと声をかけてもらいました。地域だけでは難しくても、活動団体と手を組むことで活動の幅が広がりました。
地域は高齢化が進み、担い手不足が課題です。地域完結型の活動だけではなく、外部人材の力を得ながら地域力の維持・活性化に取り組んでいきたいです。

〔団体×学生〕
車いすでも安心して外出できるきっかけを目指す

▽WheeLog(ウィーログ)さんだ 溝口靖子(みぞぐちやすこ)さん(本紙写真左)、坂中美幸(さかなかみゆき)さん(本紙写真右)
誰もが安心して「外出できる」まちをつくりたいと市に相談した際、紹介された学生団体と一緒に活動を始めました。
活動はまちに出かけ、バリアフリーマップを作るアプリ「WheeLog!」の更新。車いすに乗る人、押す人を交互に体験し、身近な施設を当事者目線で巡り、バリアフリーへの気づきを記録します。
SNSを見ていると「車いすの姿を見られたくない」「車いすだから外出したくない」という声がとても多いです。でも、「車いす」とか関係なく、まちには助けてくれる優しい人たちがいることをもっと多くの人に知ってほしい。
だから、車いす利用者が「楽しく外出できるまち」を目指して、これからも地道に活動を続けていきます。

▽WheeLogさんだ学生メンバー 星野遥(ほしのはるか)さん
・活動で得た気づきをSNSで発信したい
昨秋からメンバーとして活動に参加し、初めて知ることがたくさん!普段歩く時は気にならない低い段差が、車いすだと衝撃が大きかったり、ゆるやかな坂も移動が大変だったり。車いすの利用者目線で、いつもと違う角度でまちを知ることができました。
今後は、SNSで活動の様子を広く発信することで、困っている人に気づき、手を差し伸べる人が増えてほしいです。誰もが住みやすいまちを目指して、活動を頑張ります。

〔団体×行政〕
野良猫は地域・まちの環境問題

▽さんだねこCLUB 高畑恵(たかはためぐみ)さん
飼い主のいない猫(野良猫)に関するさまざまな苦情や相談が多く寄せられ、生活環境に関わる問題となっています。地域の中には、被害に困っている人もいれば、かわいそうな猫を助けたい人もいます。両者の共通する思いは、「飼い主のいない猫の無制限な繁殖を阻止すること」だと思います。
私たちはTNR活動(飼い主のいない猫を捕獲し、不妊去勢手術を施し、捕まえた場所に戻す活動)に取り組みながら、保護猫の譲渡会なども行っています。
しかし、私たちの活動だけでは限界があるので、不妊去勢手術費の一部を補助する市の制度を利用して、地域の有志で地域猫活動(不妊去勢手術、適正なエサ場・外用トイレの管理など)を展開してほしいと思っています。
このように地域で管理をすることで、野良猫の数とトラブルを減らすことができると思います。
野良猫の問題について、今は野良猫の無制限な増加を阻止することが一番いい解決方法だと言われているため、地域から嫌われる猫を少しでも減らせるように取り組んでいます。
小さな命をみんなで大切にできる真の豊かなまちを目指して、私たちは活動を続けます。

・さくら耳
市の補助金制度を使って不妊去勢手術を施した野良猫は、臭いや鳴き声が少なくなります。目印として、耳にV字の切れ込み(さくら耳)が入っており、地域の有志で適正な餌やりやトイレの管理などを行う必要があります。