「初めての寝返り」「初めて笑った」―子育てには楽しさやうれしさがいっぱいです。市の調査では、98%以上の保護者が「子どもをもてたことに喜びを感じる」と回答。しかし、「言うことを聞かない」「夜泣きで眠れていない」とき、子どもにイライラすることも。
ワンオペでの家事育児や核家族化などによる「孤育て」に加え、精神的に追い詰められイライラすることで、望まない「児童虐待」に至るリスクがあります。また、叩く、家から閉め出すなど昔はしつけとされたことも今では子どもの成長に悪影響があることが分かっています。育児の知識不足も、年々増加している児童虐待の原因の1つでもあります。
今回は、イライラしない子育てのコツを学べる「ペアレントトレーニング」を紹介します。「だめだと分かっているのに怒ってばかり」そんな悩みを解決できるかもしれません。
■あれ、気付けば怒ってばかり?
こんな「良くない関わり」をしていませんか。
▽児童虐待とされるものの例
・たたく・ける
・閉じ込める
・きょうだいと比べて非難する
・長時間の正座
・性的対象になりうる写真の掲載
・過度な教育
■「子どもを叩いた経験」、ありますか
・就学前児の保護者(895人)
・小学生の保護者(564人)
出典:「三田市子ども・子育て支援事業に関するニーズ調査」(5年度実施)
叩いてしまった理由は、「その場で問題行動をすぐにやめさせるため」、「口で言うだけでは子どもが理解しないから」が多数を占めています。令和4年に民法が改正され、「親権者などによる体罰や有害な言動が許されない」ことが明文化されました。一方、市の虐待相談件数は増加傾向にあり、5年度は726件(前年度比+115)の相談が寄せられています。
叩いたり怒鳴ったりせずに必要なことを伝え、親子関係をよりあたたかで心地よいものにするには、どうすればいいのでしょうか。
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