■令和5年度決算
・収支は黒字でした
・借金は減りました
・貯金は増えました
三田市に1年間でどのくらいのお金が入って、どのように使われたのかをご存じですか?
今号では、令和5年度の財政状況(決算)についてお知らせします。
なお、数字は全て端数処理して表記しています。
※決算の詳細は、市HP(本紙掲載2次元コード)や財政課窓口でご覧いただけます。
■一般会計・特別会計
※一般・特別会計の決算は、10月の臨時市議会に提出し、予算決算常任委員会で審議されます。企業会計は9月議会で決算認定を受けました。
Q.決算はいくら黒字だったの?
A.一般会計と特別会計(*1)をあわせて7.4億円の黒字でした
一般会計の当初予算では財政調整基金*2を8.8億円取り崩す予定でしたが、取り崩さずに黒字を確保しました。
(*1)…特別会計とは、対象事業が限定されている次の5つの会計のこと
(1)国民健康保険
(2)公営墓地
(3)駐車場
(4)介護保険
(5)後期高齢者医療
(*2)…財政調整基金とは、財源が足りなくなった時に備えて積み立てている貯金のこと
Q.借金はいくら減ったの?
A.借金は15.5億円減りました
▽一般会計の借金(債務残高)の推移
三田保育所の大規模改修、親和学園駒ケ谷体育館の改修設計などのため、お金を借りましたが、全体では返済が進み、借金の残高は前年度末より15.5億円減り、令和元年度末からは66.6億円減りました。
▽なぜ借金をする必要があるの?
・毎年の支出額が偏らないように均一化を図るため
建設事業費などの大きなお金を1年で払い切ることは難しいため、借金し、長期間で少しずつ返済することにより、1年ごとの支出額を均一にします。
・現在の市民と将来の市民の負担を公平にするため
今後も使う施設の費用を、現在の市民だけで負担するのではなく、将来施設を使うであろう市民にも負担してもらうため、分割で返済しています。
Q.貯金はいくら増えたの?
A.貯金は7.4億円増えました
▽一般会計の貯金(基金残高)の推移
子どもの教育、子育て支援など特定の事業目的のために3.2億円を基金から取り崩しましたが、引き続き収入に見合った支出に取り組んだことで、前年度の剰余金の積み立て(財政調整基金)などに2.7億円、今後の公共施設の整備のために3.2億円など、合計で10.6億円を基金に積み立てることができました。
▽なぜ黒字なのに貯金を取り崩すの?
貯金は使う目的ごとに積み立てており、これを「基金」といいます。将来の大きな支出に備えて貯金しますが、その目的に合う事業があれば、必要に応じて対象の貯金(基金)から取り崩して使うことで、市税収入の減少などに左右されずに事業を実施できます。
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