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【連載】地域で輝く人に聞く「SUNだなヒト。」File_28

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兵庫県三田市

■志手原校区地域づくり協議会会長
小西澄雄さん Sumio Konishi 志手原

▽離れて暮らす子どもたちに「戻っておいで」と言いたくなる地域に
「志手原を取り上げてもらえるのはうれしいなあ!」―第一声、満面の笑みとともに迎えてくれたのは小西澄雄(こにしすみお)さん。今年度から志手原校区地域づくり協議会の会長を務めている。6年前に退職するまでは仕事に打ち込む日々。地域活動のことは「何も知らなかったし、関わろうとしなかった」そうだ。退職後、区長を引き受けたことをきっかけに「今ではどっぷり」と笑った。「知れば知るほど志手原を好きになる」と言う。美味しい野菜、人の穏やかさ、風通しの良いコミュニティー、ゆったりと流れる時間―溢れるように魅力が語られる。「帰ってきたらほっとする」と愛情をにじませた。
協議会では、3つの事業部会がそれぞれ(1)誰もが安心して暮らせる温かい地域づくり(2)住民同士で創る元気な地域づくり(3)地域の魅力を生かした自慢できる地域づくりに取り組んでいる。昨年度まで第3事業部会の2代目部会長だった小西さん。「志手原の最大の魅力は“農業”」と力をこめる。そこには志半ばで他界した初代部会長から引き継いだ想いがあった。前部会長は専業農家で、志手原の農業に誇りを持ち、心から愛している人だった。一方、小西さんは農業未経験者。「自分に部会長が務まるのか」と不安もあったが、農家の部会員たちに「農家じゃない小西さんに頼みたい」と背中を押された。「農業を知り尽くした前部会長と同じことはできない。でもその分、皆が熱心に助けてくれる。自分だからできることがあるはず」と決意した。今では農業のことも少しずつ分かるようになり、家庭菜園にも挑戦。つくる楽しさや食べてもらう喜びに魅せられているそうだ。
そんな志手原を、高齢などで仕方なく離れていく人を思うと悲しいと言う小西さん。「今住んでいる人が『住み続けたい』、故郷を離れた人が『帰りたい』と思える地域にしたい」と、住民に魅力を再認識してもらう新しい企画を考え中だ。「課題はあるけど何とかなると思っている」と語る。「志手原にはそれだけの魅力があるから」。その一言の力強さに、志手原の魅力と小西さんの想いが詰まっていた。

▽協議会で共に活動する
西本均(にしもとひとし)さん
澄雄さんは、その楽しい人柄で、周囲を巻き込みながら物事を進めていく力があり、自然と協力したくなります。これからも農業を魅力とした地域づくりに農家としても協力していきたいです。

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