■未来の私につながる知識セルフチェックで気づきの一歩
骨粗しょう症の検診を受けて、健康寿命をのばしませんか?
骨粗しょう症は、骨量(骨密度)が減って、骨の質が低下することで骨がもろくなり、骨折しやすくなる病気のことです。
体の中の骨は生きており、見た目は変化がないように見えても、「骨を新たに作る」と「溶かして壊す」を繰り返しています。骨粗しょう症は、このバランスが崩れることで起こる病気です。骨粗しょう症は予防や治療が可能ですが、骨粗しょう症が原因となる骨折は健康寿命に影響を及ぼします。
まずは骨粗しょう症の検診を受診して、自分の今の骨の状態を知ることから始めてみませんか。
▽骨代謝のサイクル
新しい骨が形成→古くなった骨を溶かして壊す→骨代謝のサイクル骨を新たに作る→新しい骨が形成
▽保健師が解説!
◎骨粗しょう症を予防するためには
一度減ってしまった骨密度を回復することは難しいため、骨密度の低下を防ぐことが大切です。
(1)禁煙
たばこを吸わない
(2)節酒
過度の飲酒を控える
(3)食生活を整える
・カルシウムを多く含む牛乳・乳製品、小魚、小松菜、大豆製品などを食べる
・カルシウムの吸収を促進するビタミンDが多く含まれているもの(鮭、うなぎ、さんま、椎茸、卵など)を意識して食べる
(4)身体活動
・晴れた日に15分以上のウォーキングなど
・ビタミンDを増やすため日光を浴びる
・外に出られない場合は、手すりにつかまり1分間片足を上げる体操をしても効果的
(5)骨粗しょう症検診を受診
・早期発見のため、集団健診などで定期的に受診する(本紙掲載2次元コード)
▽セルフチェックで予防へ
6点以上の人は要注意!10点以上の人は、1度医師の診察を受けてみましょう。
〔質問〕
□食生活について
・牛乳、乳製品を食べない(2点)
・小魚、豆腐をあまり食べない(2点)
□自分の体の変化
・背が縮んだ気がする(6点)
・背中が丸くなり腰が曲がってきた気がする(6点)
・ちょっとしたことで骨折した(10点)
・体格はどちらかと言えば細身だ(2点)
□身の回りのこと
・家族に「骨粗しょう症」と診断された人がいる(2点)
・糖尿病や消化管の手術を受けたことがある(2点)
□生活習慣・天気がいい日でも、あまり外に出ない(2点)
・体を動かすことが少ない(4点)
出典:公益財団法人骨粗鬆症財団企画「骨粗鬆症検診・保健指導マニュアル第2版」
▽三田市民病院整形外科骨粗しょう症センター 岩倉崇医師
50歳以上の人は、必ず1度は検診を受けましょう。また、50歳以降に骨折をした人は、整形外科で骨粗しょう症の相談をすることをおすすめします。骨粗しょう症の予防や治療をして骨折を予防し、健康長寿を目指しましょう。
問い合わせ:健康増進課
【電話】559-6155【FAX】559-5705
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