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【連載】地域で輝く人に聞く「SUNだなヒト。」File_25

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兵庫県三田市

■本庄の良さ 農業の楽しさを一人でも多くの人に伝えたい
▽本庄オータムフェア実行委員会実行委員長 関山清さん Kiyoshi Sekiyama 大畑

「やっぱり楽しいんよ」。関山清さんは、これまでの活動を振り返り、笑顔で語った。結婚を機に、本庄地区に移住したのは26歳の時。地域の中に知り合いも少なかったが、持ち前の積極性と行動力で、体育振興会や区長会などで役職を務め、地域に馴染んでいった。長年の活動により、気心の知れた仲間ができた。いまだに顔を合わせれば、意見を交わし、苦労や喜びを共有した昔話に花が咲くそうだ。中でも、今年で24回目となった「本庄オータムフェア」には立ち上げから携わり、20年以上にわたり実行委員長として支えてきたため思い入れも強い。フェアの前身は、5人程で始めた朝市だった。丹精込めて育てた野菜などを持ち寄ったが、買いに来てくれる人が増えないのが悩みだった。「本庄地区の良さや農産物のおいしさを、広く知ってほしい」と話し合いを重ね、農産物が最も充実する秋に、地区を挙げて販売イベントを開催することに。予算もノウハウもなかったが、地区内全ての農会が協力し、本庄オータムフェアをつくりあげた。今も農会は全て主体的に参加している。「30歳代の若者もいれば、自分より先輩もいる。少子高齢化でも、まだまだ捨てたもんじゃないぞと感じる」と語った。
また、「本庄地区の農作物は質数十品目が集まる」と胸を張る。さらに注目しているのは本庄小学校の児童が育てる「本庄っ子米」。地元農家が支援し、田植えから収穫まで全て手作業で行うため、昔ながらの味わいある米ができると力強く語る。「想いを込めて作ったお米が売れた時や食べて喜んでもらえた時のうれしさが、農業を好きになることにつながるから」と、児童たちにもフェアに関わってほしいと思案中らしい。フェアは農産物を売るだけでなく、地区内外の人に良さを知って、好きになってもらうことが最大の目的。本庄地区の持つ力を信じ、その魅力を伝え続ける関山さん。「『来年も来ます』と言ってもらえた時、本庄の良さが伝わったようで一番うれしい」と、自分が褒められたように、うれしそうに語る姿が、本物の地元愛を感じさせた。

■20年以上共に活動している仲隆(なかたかし)さん
イベントは人や地域とのつながり、ふれあいを生む大切な機会。持ち前のリーダーシップと行動力で人望を集め、イベントを取り仕切る関山さんは、なくてはならない存在です。

ラジオ・ハニーFMでもっと詳しく聴けます!
日時:2/20 15時10分~

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