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【連載】地域で輝く人に聞く「SUNだなヒト。」File_26

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兵庫県三田市

■カフェ狭間(はさま)の皆さん Cafe Hasama 狭間が丘
▽1杯のコーヒーが取り持つ狭間(はさま)の〝きずな”
「いらっしゃいませ!今日は○○さんと一緒じゃないの?」「カラオケ行ってるって」―「カフェ狭間(はさま)」の営業日には、狭間が丘コミュニティセンターにひときわ明るい声が飛び交う。カフェ狭間は、民生委員・児童委員でもある梶本美智子(かじもとみちこ)さん(写真前列左)が仲間と共に運営するコミュニティーカフェだ。オープンしたのは11年前。当時から民生委員・児童委員として精力的に活動し、月1回「ふれあい喫茶」を開いていた梶本さんに、地域の高齢者たちが相談を持ちかけた。「寂しいからもっと喫茶をやってほしい」。その言葉が、梶本さんの胸に刺さった。「もっと皆が集まれる場所を作ろう」と、仲間を集めてカフェ狭間をオープン。当初、メニューはコーヒー・紅茶と食パンだけだったが、地域の人たちが楽しみに通って来てくれた。「お客さんに喜んでもらえるのがうれしい」と、食材にこだわり、スタッフとともに、日々、料理の技術を磨き、新しいメニューづくりに取り組んでいる。
カフェ狭間が大事にしているのは「“一人”にしないこと」。一人で訪れた人には、必ずスタッフが話しかけるようにしている。「時には5~6人で囲むこともあるよね」と皆で笑った。そんな居心地の良いカフェに来るお客さんの半数以上が一人客。地区内外を問わず常連になる人や、客同士で友達になる人もいるのだそう。スタッフも客も「ここに来ると元気が出る」と声を揃える。
カフェ狭間は交流の場であるとともに、見守りの場でもある。定期的に顔を合わせ会話することで、変化に気付くことができる。また、地域のさまざまな情報が集まるため、スタッフの民生委員・児童委員が支援につなぐこともできているそうだ。
「倒れるまで続ける?」という梶本さんの言葉に、周りの人たちが皆うれしそうにうなずいた。
毎週月・火・水曜日、小さな看板と笑い声が営業のしるし。おいしい食事と楽しい会話で“きずな”を結ぶ街の小さな喫茶店が、今日も地域を見守っている。

■オープン当時から通い続ける常連 小原守邦(こばらもりくに)さん
営業日はほぼ毎日来ます。ここでスタッフや友達と話しながら飲むコーヒーは格別。1杯百円と手頃なので毎日でも来れるのもうれしいです。ワンコインでつながる人の輪が最大の魅力。倒れるまで通い続けたいです(笑)

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