■子どもたちに「お金の教育」を
三田市長 田村克也
梅雨の時季を迎えますが、皆さん、大雨への備えは万全でしょうか。今月号の特集も参考にしていただき、落ち着いて的確に行動できるよう、ご家族や地域と協力し、日頃からの準備をお願いします。
さて、4月下旬に34年ぶりとなる歴史的な円安を記録するなど、「お金」に関するニュースが連日報じられています。私は銀行で勤務した経験から、以前から子どもへの「お金の教育」の必要性を強く感じてきました。日本では、ようやく2年前に高校での金融教育を取り入れましたが、小学生から学ぶ必要があると考えています。将来の進路を考える時に、社会に出て必要となる経済の知識を最低限でも身に付けておくことが大切だからです。子どもの頃からお金の価値を正しく認識し、適切に管理する力を身に付けることができます。この金融知識は、夢の実現や人生設計、そして、その過程での決断にきっと役立ちます。また、金融の仕組みを通じて、自らと社会との関わりを知ることができ、そして社会全体の大きな経済に興味を持つことで、経済の安定に不可欠な政治に関心を持つきっかけにもなります。
三田市は、民間の事業者などと連携し、子どもの学びの機会を創出する「こうみん未来塾」を開催しています。こうした場を活用し、子どもたちにお金の大切さを伝えていきたいと考えています。
最後に、先日新聞報道されました本市職員が市議会議員から受けたパワハラに該当する可能性があると思われる事案について説明します。市長就任後に市議会へ申し入れを行ったのは2回目です。今回、市職員からの内部通報を受け、市民サービスの最前線で活躍する市職員を守ることが、市長の使命であると重く受け止め、再度申し入れを行いました。この件について、議会からも今後の対応について回答いただいたところですが、市長として改善に向け、一層力を入れて取り組んでいきます。
■Mayor’s Photo Diary
5月9日:近畿2府4県内の市長で組織する近畿市長会に初参加し、90以上の市の代表を前にあいさつ
5月11日:市内在住の著名な彫刻家・新宮晋(しんぐうすすむ)氏の「元気のぼり」プロジェクトであいさつ(風のミュージアム)
5月17日:市立認定こども園みつば幼稚園で、お世話になっている地域の人などを招き開園セレモニーを開催
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