【連載】地域で輝く人に聞く「SUNだなヒト。」File_27

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■藍(あい)地区ソフトボール連合会会長
山田克人さん　Yamada Katsuhito　つつじが丘南

▽相手チームのメンバーもポジションではなく名前で呼び合う関係に
「勝ち負けに関係なく、仲良く楽しくが一番。もちろん勝ちたいけどね」―藍地区ソフトボール連合会会長の山田克人さんは、そう言って日焼けした顔をほころばせた。「休日も、体を動かしたり、人と楽しく話したりして発散する方が気持ち良い」と語る山田さんの輝く汗と笑顔が、その爽快さを何よりも物語る。山田さんがソフトボールを始めたのは35年ほど前。つつじが丘に移り住んですぐのことだった。まちびらきから間もなかったため、住民全員が初対面。そこで、住民同士の知り合いづくりのために開かれたのがソフトボール大会だった。地区の人口と共にチームも増え、平成6年に藍地区全体のソフトボールリーグ「藍リーグ」とそれを運営する連合会が発足。最も多い時には13チームが参加する地区の一大行事となった。
山田さんは、平成26年に初めて連合会会長に就任して以来、「交流」を合言葉にリーグを盛り立ててきた。「地域に知り合いが増え、職場や家庭以外にも居場所ができるのが良い」と、20歳代から70歳代まで幅広い世代が集う。チームの垣根を超えた交流も広がり、リーグ選抜チーム「おーらいず(ALL(オール)藍(あい)ズ)」を結成。持ち前のチームワークと選手層の厚さを生かし、市総合体育大会優勝も果たした。
交流の輪はグラウンド外にも。「地区があってのソフトボールだから」と、地区の行事への参画や草刈り、グラウンド整備などを欠かさない。「地区内に幼稚園から中学校まであり、子どもたちはみんな一緒に育ってきた。『あの子は誰々さんの所の○○ちゃん』と分かるようにもなった。子どもたちに良いまちを残したい」。そのためにも、リーグの存続に一層力が入る。「最近、息子たちが参加してくれるようになった。次の世代に引き継いでいきたい」とうれしそう。
「新入部員募集中!皆さんご参加お待ちしています!これは絶対載せてね」―山田さんがこの日一番の力強さで語る。山田克人選手、背番号7。ポジションは捕手兼投手兼地区の盛り上げGM(ゼネラル・マネジャー)

▽連合会会計兼新人獲得部長　周防正人(すわまさと)さん
リーグのこと、地区のことを一番に考えている山田さん。おかげで毎年、新入部員の獲得にも成功しています。いつも明るく元気で、皆が頼りにする、なくてはならない存在です。