三田市では子ども・若者の減少が続き、市の活力を維持するために「こどもを核としたまちづくり」が必要となっています。しかし、令和6年度当初予算では約9.1億円の収支不足が生じており、このままでは重点施策に十分な予算を確保できません。さらに、大きな設備投資の時期が近づいているなど、将来に向けて歳出が増えることが見込まれます。未来も「元気な三田」であり続けるためには、基盤となる財政の構造改善が、"今"必要となっています。
具体的な取り組みは現在検討しており、詳細は7年度予算に合わせて、改めてお知らせします。
■改善の3つの視点
次の3つの視点を大切に、歳入の増加と歳出の削減に取り組みます。
(1)市民生活への影響を最小限にした改善
(2)今の時代に適合した改善
(3)これからの時代を見据えた改善
→取り組みの効果は「こどもを核としたまちづくり」を実現するための財源として活用します。
▽どのように改善を進めるの?
まずは、行政内部の事務の見直しや、予算と決算の乖離(かいり)の見直しを中心に取り組みます。
皆さんの暮らしに影響があるものは、十分な検討や丁寧な説明を行い、進めていきます。
▽取り組み内容(一例)
◎歳入を増やす取り組み
・ふるさと納税の寄附拡大返礼品の魅力向上やプロモーションの充実
・受益者負担の適正化施設使用料・手数料の改定など
◎歳出を減らす取り組み
・内部事務の見直し
事務用品発注方法の変更
・総人件費の抑制
時間外勤務手当の削減
・窓口改革の推進
デジタル技術を活用した手続きの効率化・利便性向上
・事業などの最適化
予算と決算の乖離(かいり)が大きい事業費の精査
・公債費負担の平準化
借金の借入方法(返済期間・額)などの見直し
・公共施設の最適化
公共施設マネジメントの推進(下記参照)
■「三田市公共施設マネジメント推進に向けた基本方針」の中間見直しに向けて
市の公共施設のあり方に関する基本的な考え方や個別施設の方向性などをとりまとめた基本方針(10年計画)の策定から5年が経過し、「これまでの取り組みの検証」と「残りの期間で取り組むための市としての考え方」を整理しました。
基本の考え方:未来につなぐ持続可能な公共施設に向けて
「施設の総量は縮小するが、受け取れるサービスの質は充実する」
個別施設の今後の方向性は、次の視点で見直していきます。
(1)時代やニーズに合ったサービスの質と量を考える。
(2)必要な機能を集約し、1つの施設で多様なサービスを提供する。
(3)安全・安心な施設に向けて、計画的に維持保全に取り組む。
(4)公民連携を積極的に推進し、利便性や魅力の向上につなげる。
問い合わせ:
財政構造の改善について…財政課【電話】559-5018【FAX】563-1366
公共施設の最適化について…公共施設マネジメント推進課【電話】559-5113【FAX】559-1254
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