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【連載】地域で輝く人に聞く「SUNだなヒト。」File_29

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兵庫県三田市

■特定非営利活動法人 Metus(ミータス)代表
吉満優樹さん Yuuki Yoshimitsu

▽「私」の楽しみから「私たち」の楽しみに―大好きなふるさと三田でまちづくり
「三田市で過ごす日常の風景がふと思い出とリンクするんです」と慈しむような表情で語るのは吉満優樹さん。3年程前からフラワータウンで音楽イベントや「さんふらマルシェ」を主催。昨年6月には地域活性化を目的とするNPO法人Metusを立ち上げ、三田の子どもたちが将来帰りたくなるような魅力ある故郷(ふるさと)づくりを目指している。「子どもの頃の思い出が地元への愛着につながるから」と、子どもが楽しめるイベントを多数開催してきた。今後はイベントだけでなく、子どもの社会活動の場をつくりたいと考えているそう。「子どもたちにとって、やりたいことができ、多様な人と関われる場にしたい」と言う。「仲間と一緒に何かをして、たまに喧嘩するのも大事なことだと思うんです」と温かくほほ笑んだ。また、そうした場づくりに参画してくれる人たちと、まちの課題解決にも取り組める仕組みもつくりたいと計画を進めている。
「『Metus』は『ME(ミー)(私)』から『US(アス)(私たち)』へ開くという意味なんです。」―そこには吉満さんの「まちづくりへの参画のハードルを下げたい」という一貫した想いが込められている。「『まちのために一緒にやろう』と構えず、趣味など今『私』が楽しみながらやっていることを、できる範囲でいいので『私たち』へと広げていきたいです。楽しめるように少しずつ続けられたらいいですね。」そうした一つ一つが積み重なり活気あるまちにつながっていくと、理想のまちづくりについて力強く語った。
三田市出身の吉満さん。一昨年、務めていた都市開発関連の会社を辞め、市内の(株)北摂コミュニティ開発センターに転職した。「三田市内で働きたいとの想いだけ持って戻ってきました」と笑う。さまざまな地方都市の再開発などに携わり「まちづくりには行動を起こす人が必要」だと実感。「故郷の三田のために自分にできることをしたい」との想いが大きくなったそうだ。「最初に行動を起こす人は大変ですけど、地元愛があればできるんです」と言う吉満さんから、三田への揺るぎない愛情があふれていた。

■Metusで共に活動するヤマハタさん(さんだふるらいふ)
吉満さんの熱い地元愛に惹かれ協力することに。これからは市内で開催されるイベント同士をつなぐ仕掛けづくりをしたいと考えています。

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