旧高田幼稚園を地元企業に売却することについて、町議会9月定例会で可決いただきました。
就任以降、町内企業を訪問し、「困りごと」を聞き取り、企業と共に解決方法を探る活動を続けてきました。町外からの企業誘致も大切ですが、「町内企業をいかに守るか」ということも大きな使命だと考えたからです。
この企業から、「事業拡張したいが今の場所では困難で、できれば高田で操業を続けたい。叶わなければ上郡町から出て行かなければならなくなる」旨の相談を受けました。
この企業は、女性の雇用に熱心で、子育て中の従業者にも働きやすい環境にあります。大手医療機器メーカーと取引があり、業績も好調で雇用をさらに増やしたいとのことでした。
特に女性の働く場の確保を考えたとき、ぜひともこのような企業が地元に残り事業を拡張することが地元高田のため、そして町民の利益にもつながると考えました。
しかしながら、市街化調整区域内にある旧高田幼稚園は、売却や別の使い道に変更することには様々な法的制限がありました。企業への売却が地域経済の発展につながるかどうかも重要な要素でした。売却時期も見通せない難しい案件でしたが、県や関係機関とも協議を重ね、このたびの運びとなりました。
一方、売却までの間という条件のもと地元「たかた協議会」の皆さまには、「カフェモリンガの里」をオープンし、イベントを開催するなど地域の活性化のために幼稚園跡を活用していただきました。活動の拠点が利用できなくなったことを心苦しく思っていますが、新たな地元の特産品を開発し、広めてきたこれまでの活動に心から感謝申し上げます。町としましては、引き続き町内各地を盛り上げる活動を支援していきたいと考えています。
上郡町長 梅田修作
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