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自治体の皆さまへ

【特集】一人でも多くの命を救うために(2)

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兵庫県丹波市

■火を消して 不安を消して つなぐ未来
火の取り扱いと火の始末に注意!

◇[知っていますか]焼却火による火災が約3割
令和5年12月1日現在、市内で28件の火災が発生しています。その内約3割となる9件が焼却火(ゴミや稲わらの焼却、あぜ焼き、たき火など)の不始末による火災です。
屋外での焼却行為は禁止されています。年末・年始において、火災を出さないよう「火の取り扱い」と「火の始末」に十分注意してください。

◇[知っていますか]消防に届け出が必要な行為
丹波市では、「火災とまぎらわしい煙又は火煙を発するおそれのある行為」を行う際には、消防長への届け出が必要です。誤って消防車が出動することがないよう、あらかじめ丹波市消防本部、出張所、分駐所、救急駐在所または、市役所、各支所窓口に届け出てください。

◇[Check]火災予防以外にも次の規制があります
立木竹、雑草、堆積物等を面的に焼却する山林への火入れをする場合は、あらかじめ農林振興課に届け出が必要です。また、廃棄物の野焼きは一部の例外を除いて禁止されています。

■[消防からのお知らせ]年末火災特別警戒の実施
冬場は火気を使用する機会が増え、空気も乾燥しているため、火災が起こりやすくなります。消防本部と消防団では、安全・安心な年末年始を迎えられるよう、巡回警備や防火啓発活動など、年末火災特別警戒を実施します。火気を使用した後や、お出かけ前、お休み前には、火の元の点検をしましょう。

■[知っていますか]消防車の色が赤い理由
赤色は注意を引く色であること、炎の赤を連想させ注意する気を起こさせるなども理由のひとつです。現在は法律(道路運送車両の保安基準)で色が決まっています。
街中でサイレンを鳴らし現場に出動する消防車を見かけたときは道を譲るなど、協力をお願いします。

■[interview]足立彩音(あやね)隊員(令和2年4月採用)
現在、丹波市には2人の女性消防士が活躍しています。
救命救急士としても活躍する足立隊員を取材しました。

◇市民に接する災害の最前線で活動
私の主な業務は119番通報を受けたり、地図や住民情報の更新など119番通報にかかわる通信指令業務を担当しています。情報の取り間違いは現場の初動などに影響するため、常に緊張と隣り合わせです。このほかにも、災害などがあれば救急車に乗り、救急隊としても出動しています。

◇日ごろの地道な取り組みが一人の命を救う
これまでに、たくさんの救急現場に出動してきました。その中で特に印象に残っているのは、消防士として2年目の時に出動した現場です。現場に駆けつけると男性が家の前で倒れ、近隣の方が胸骨圧迫の処置をされている状況でした。私は処置を代わり、AEDで電気ショックをし、病院へ搬送中も胸骨圧迫を続けていると、自己心拍と呼吸が再開。翌日には自分で歩けるようになるまで回復されました。
その後、救急車で別の病院へと転院搬送していた際、「亡くなる可能性もあった。助けてくれてありがとう」とお礼を言ってもらい、とてもうれしかったことを覚えています。また、この出来事にはもう一つ、うれしかったことがあります。それは、私が駆けつける前に現場で胸骨圧迫の処置をしていた方は、私たちが実施していた救命講習の受講生でした。こうした日々の地道な訓練や取り組みが人命救助につながった忘れられない経験となりました。

◇誰からも頼りにされる優しい消防士になる
現場に出動して印象に残るのは決して良いことだけではありません。目の前の命を救えず、悔しい思いをしたこともあります。そうしたことがないように日々訓練を行ったり、資格取得に向けた勉強を行っています。誰からも頼りにされる優しい消防士になれるよう頑張ります。

■[消防署長からのお知らせ]幅広く消防の業務に携わる
丹波市は都市部の消防と違い、兼任でたくさんの仕事をこなします。足立隊員も救急救命士としてだけでなく、火災や救助出動など幅広く消防の業務に携わり、活躍してくれています。
丹波市の消防では消防、救急、救助、通信と多岐にわたる仕事を兼務することは大変ですが、ほかの消防にはないやりがいや貴重な経験をすることができます。
木上郁夫(いくお)消防署長

◇Check
丹波市消防本部では、組織や業務、研修などについて動画で紹介しています。
※詳しくは本紙掲載の二次元コードからご確認ください。

問合せ:消防本部(消防署)
【電話】72-2255

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