■「第九」を歌いました!
日本では、年末に第九(ベートーヴェン作曲交響曲第九番)を歌うことが師走の風物詩のようになって久しくなりました。「サントリーの一万人の第九」などは、その最たるものとなっています。令和三年にここ丹波市で「第九」を歌おうという機運が盛り上がり、合唱団員等三十人で、第一回目が始まったと聞いています。今年で三回目を迎えるということで、合唱団員の募集があり、私を含めて初めて「第九」を歌う人が十数人加わり、総勢約百十人となりました。
初めてドイツ語で歌うことや暗譜(楽譜を覚え歌うこと)をすることなどが決まっているばかりか、オーケストラと一緒に舞台に立つことを聞いて、躊躇する気持ちもありましたが、友達に背中を押されて参加を決めました。
練習は五月から月に二回ほどのペースで続き、市役所への通勤車中では、毎日CDで自分が歌うテナー部を聞いて覚えました。練習途中で、「ハレルヤコーラス」の追加も決まり、覚える歌詞は増えていきました。アンコール曲が、「ふるさと」と聞いた時には、ほっとしました。イベントやお祭りが復活したため、出席することが増え、練習に参加できないこともありましたが、何とかついていきました。
十二月三日の本番当日は、丹波の森公苑ホールに、約六百人の観客を集め、オーケストラの「アンサンブル神戸」の演奏と共に歌うことができ、客席からは拍手とアンコールの声をいただきました。アンコールの「ふるさと」を歌った時には、充実感とふるさとの歌詞も相まって少し涙ぐんでしまいました。
来年は、十二月一日に予定されているそうなので、「たんばの第九」が定着するように続けていきたいと思います。
丹波市長 林 時彦
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