糖尿病は、血液中の糖が増え過ぎて血管が傷つき、全身に悪影響を与える病気です。初期段階は自覚症状がほとんどありません。しかし放置すると、糖尿病性腎症、糖尿病性神経障害や糖尿病性網膜症などの合併症を引き起こします。また、脳卒中や心臓病、認知症など、命にかかわる病気につながることがあります。
令和5年度の丹波市国民健康保険被保険者の特定健診受診結果では、男女ともに糖尿病の指標の1つであるHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)検査項目の有所見率が県や全国平均に比べて高い状況です。しかし、早期に発見すると、生活習慣を見直すことで予防することができる病気です。
◇心当たり、ありませんか?
・健診を定期的に受けていない
・健診結果に興味がない
・年々、血糖値が異常値に近づいている
・高血糖と診断されたが、生活習慣の改善や、治療を受けていない
・治療を中断した
自己判断で受診を中断した人は、自身の健康のために、すぐに受診を再開しましょう。
糖尿病の重症化を防ぐには、年に一度は健診を受けて血糖値などをチェックし、日頃から「血糖コントロール」を意識した生活習慣を身につけることが大切です。
◇血糖コントールで重症化を予防
・健診を受けて自分の血糖値を知ろう。
・1に運動、2に食事、しっかり禁煙、最後にクスリ。喫煙は血管を傷つける最大の原因です。
・市では健診、運動教室、栄養教室、健康相談などを実施しています。重症化を予防し、健康寿命の延伸をめざしましょう。
令和5年度
特定健診受診者のHbA1c有所見者割合(KDBシステム)※有所見者:健診の結果、何らかの異常の所見が認められた人※HbA1c:過去1~2か月の平均血糖値を反映しています※異常値:HbA1c 5.6%以上
問合せ:健康課(健康センターミルネ内)
【電話】88-5750
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