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西はりま 天文台だより

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兵庫県佐用町

◆第31回土星と木星の衛星
今月のなゆた望遠鏡の観望会では、土星と木星の2大惑星を同時に見ることができます。
土星は、観望会で一番人気の天体です。周囲にある『環(わ)』が見えると多くの人が「すごい」と思わず声を出してしまいます。ただ、今はかなり細く見え、2025年には環(わ)が見えなくなるタイミングもあるので、土星らしい姿は、今年見ておく方が良いかもしれません。
一方、太陽系最大の木星は、なゆた望遠鏡で見ると木星本体の縞模様(しまもよう)や大赤斑(だいせきはん)と呼ばれる木星の台風と共に、4つのガリレオ衛星も見ることができます。木星は、それ以外にも多くの衛星を持っており、かつては最も多く衛星をもつ惑星でした。2018年に土星の衛星が20個発見されて抜かれましたが、今年の2月に15個確認され、再び一番に返り咲きました。しかし、それもつかの間、半年もしないうちに土星でなんと62個もの衛星が発見され、現在は145個の衛星をもつ土星が一番となっています。今後もこの2大惑星の競争は続くでしょう。

兵庫県立大学西はりま天文台
准教授 本田敏志

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