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[特集]空き家バンクで、民家(いえ)を活かす(1)

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兵庫県佐用町

過疎化や高齢化とともに、全国的に課題となっている『空き家』問題。管理ができずに朽ちてしまう危険な空き家の増加が懸念されている一方、コロナ禍で田舎への移住希望者の増加するなど、空き家への需要も高まってきています。
空き家を「売る」「借す」、空き家を「買う」「借りる」。
あなたの選択肢に『空き家』を加えてみませんか。

◆空き家は全国的な課題
人口減少や高齢化率の上昇とともに『空き家』が全国的に問題となっています。佐用町でも、5年に一度実施される「住宅・土地統計調査」では、空き家数は1140件(平成30年調査時)となっており、その数は今後ますます増加していくことが予想されます。

◆空き家を放置すると
放置された空き家は、家の中に風が通らないため、柱が腐りやすい状態となり、老朽化を加速させてしまいます。もし、倒壊などで人にけがをさせたり、隣接する家屋を傷つけたりすると、賠償責任を問われることもあります。
また、放置された状態が長引くと、不法侵入や盗難、放火などの犯罪に利用されたり、動物の棲(す)みかになったりするなど、近隣住民にも迷惑がかかります。
このように空き家を放置することはさまざまなリスクがあるため、所有者は早めの対処が必要です。

◆空き家バンク制度
町では、空き家を利活用した移住・定住のお手伝いとして「空き家バンク」制度を設けています。空き家バンクとは、空き家を売りたい人が物件を登録するだけではなく、買いたい人も登録することで、その人の条件に合った物件の情報を提供でき、スムーズに売買ができる制度です。
これまでに、100件以上の空き家物件が登録され、86世帯が購入・賃貸しています。また、近年は町外からの移住者だけではなく、町内の人の利用も増えています。

◆移住・定住を支援します
定住支援制度として、若者・子育て世代が町内の中古物件を購入した場合に町から30万円を支給するなど、さまざまな応援金や補助金があります。

●主な移住・定住支援制度
・若者住宅新築応援金…50万円
若者・子育て世帯が町内に居宅を新築する場合に応援金を支給

・若者住宅取得応援金…30万円
若者・子育て世帯が町内の中古物件を購入する場合に応援金を支給

・空き家活用支援事業
空き家期間が概ね6か月以上の一戸建ての住宅を改修する工事費や移転費などを補助(兵庫県事業)

・町内定住就職奨励金…5万円
町内に住民票のある新規学卒者が、事業所に就職した場合に支給

他にも子育てや就農支援など、さまざまな補助があります

●空き家バンク利用登録者の状況(R5.8現在)

若い世代の希望者が増えています

●空き家バンクを利用して住宅を購入・賃貸した世帯(世帯数)

約3割は町内の人が購入・賃貸しています

●空き家や危険空き家など まずは役場に相談してください
空き家を放置していると、さまざまなリスクが生じます。特に、今後は法改正により土地の固定資産税の軽減措置を受けられなくなる対象が拡大されるほか、相続登記ができていない場合は10 万円の過料が科されることがあります。利活用が難しい空き家は、所有者が適正に管理するか取り壊していただくようにお願いします。
また、近隣で危険な空き家の情報があれば商工観光課までご連絡ください。
・商工観光課 中本 昌宏
「私も空き家バンクで家を購入しました」

問い合わせ:商工観光課 定住・空家対策室
【電話】82-0670

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