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[特集]災害への「備え」は「知る」こと~15年前の経験を活かす~(1)

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兵庫県佐用町

平成21年台風第9号により堤防が決壊し町内に甚大な被害をもたらしました
大規模な河川改修が行われ佐用町は復興へ歩んでいきました

◆どれだけ備えてもやりすぎなことはない「想定外」にも万全に備える
◇高まる災害への警戒感 しかし現状は
今年も、梅雨前線や台風などで大雨が降りやすい季節になりました。これまでも、度々、災害に対する『備え』の大切さをお知らせしてきましたが、本当に『備え』は万全でしょうか。
近年、日本各地で頻発化、激甚化している災害を背景に、災害に対する警戒感は高まってきています。しかし、内閣府の世論調査(下表)では、約1割の人が風水害への対策を何もとっていないほか、備蓄食料を準備している人が約4割にとどまるなど、「備え」の意識が決して高いとは言えません。

・風水害に備えての対策

※複数回答
出展:内閣府「防災に関する世論調査(令和4年)」 

◇「自分だけは大丈夫」と思っていませんか
佐用町が、平成21年台風第9号の豪雨の被害を受けてから、今年の8月で15年が経とうとしています。町内を流れる川は、この災害後に大規模な河川改修が行われ、以前よりも水害に強い河川となりました。
しかし、「あんなに川が広がったんだから、もう大丈夫」と思っていませんか。この心理状態のことを「楽観性バイアス」と言い、不安から逃れるために「大丈夫」と思い込んでしまっていることがあります。
最近の自然災害は、「これまでの常識」を超える「想定外」が起こり、甚大な被害をもたらしています。これは佐用町も例外ではありません。15年前の被災の有無を問わず、局所の大雨で災害に遭う恐れもあります。私たちは、あの経験を活かして、いつ来るかわからない自然災害に備えて、万全の準備や対策をしておきましょう。

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