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西はりま 天文台だより

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兵庫県佐用町

◆第39回 ヘルクレス座のM13
春の大三角の明るい星うしかい座のアークトゥルスと、夏の大三角の明るい星こと座のベガの間は、あまり明るい星がありません。しかし、実は夏の星座「ヘルクレス座」という、けっこう大きな星座があります。
このヘルクレス座の中に、夏の人気天体の一つの球状星団M13があります。球状星団というのは、ボールのような丸い形に星が集まっているところです。しかし、M13は、光が届くまでに2万年かかるほど遠くにあり、一つ一つの星はかなり暗くしか見えません。でも、目を暗さによく慣らしてから当天文台の「なゆた望遠鏡」で見ると、小さな星がたくさん集まっていることがわかります。
月が明るくなく、ある程度暗い星が見える時期を選べば、南の低い空にあるさそり座から、その上にあるへびつかい座、さらにその上に、上下逆さまになったヘルクレス座を見つけることができます。7月半ばなら夜9時半ごろに頭の真上あたりにありますので、探してみてください。

兵庫県立大学 西はりま天文台
准教授 石田俊人

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